ひたすらおいしそうに食べつづけているので、
素潜りでゆっくりと覗いてみると、ウミガメが顔をあげて「ん!?」という顔をした。
ウミガメの口元は、ちょうど人がソバを食べて
いて、麺を1本すすっている途中のように海草を
くわえていた。
ファインダー越しのウミガメの表情がかわいくて
思わず吹き出しそうになったが、ウミガメは何も
なかったように、また食べ始めるのだった。
長い時間、何度も素潜りを繰り返し、他のウミガメの食事にも付き合ってみた。間もなく産卵を控えているのだろうか、皆、海草を一生懸命食べていた。
やがて陽が西に傾いた頃、ビーチから離れた砂地の海で、ウミガメはスーと浮上してきた。そして海面で呼吸をすると潜り始めた。今日の食事を終えたかのように、ゆっくりゆっくりビーチ沖の深場へと泳ぎはじめ、やがて消えていった。
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