新しいターミナルビルに入ると、クーラーも効いていて快適な空間となっていた。夏休みも終わりに近づいたからなのか家族連れの観光客で賑わっていた。
黒島ではレンタルバイクで移動するので、ターミナルで荷物がコンパクトになるよう準備した。
昔は立ち並ぶ船会社でチケット買い、大きな屋根の下でベンチに座って汗をかきながらフェリーの出発を待っていたものだ。それも今は懐かしい思い出。
高速船に乗り込むと、島から戻って来た船と行き違い黒島に向け出港した。白い灯台を過ぎるとフェリーのスピードがあがり、旧離島桟橋が少し寂しげに小さくなっていくのが見えた。
石垣島と西表島の間には東西に約20km、南北に約15kmの海中に広がる広大なサンゴ礁海域がある。国内でも最大規模で、石垣島の「石」と西表島の「西」をとって「石西礁湖」(せきせいしょうこ)と呼ばれ、サンゴ礁の種類や生物が豊富で貴重な地域である。
高速船は「石西礁湖」の上を風のように走る。右舷側に竹富島を過ぎ、小浜島、そして大きな入道雲がかかっている西表島が見えてくると、船は左に曲がり黒島港に吸い込まれていった。
以前よりも整備されてきれいになった港に着くと、観光客は民宿やツアーの迎えのバスに乗り込み、ビーチや島内観光へ散っていった。
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