ハーリー競漕には、大勢の町民が駆けつけ身内の漕ぎ手のチームを応援する。その熱狂振り、競漕を観る真剣な眼差しは、海人の町に引き継がれてきた爬竜舟競漕の伝統と誇りを感じさせる。
伊良部は、カツオの町。昭和4年に始まった南洋鰹一本釣り漁により島が発展してきた。現在もカツオ産業に多くの町民が関わっている。それゆえに祭りの最大のアトラクションは、大漁旗を掲げた鰹漁船から鰹の切り身が投げ振る舞われる「大盤振る舞い」だ。手のひら大の鰹の切り身が空から降ってくるので、油断しているとその切り身が頭に当たり怪我をするほど。中には、雨傘をひっくり返してキャッチしている知能犯のオバァも...。
よく見ると大盤振る舞い鰹船の周りに集まっているのは、ほとんどが女性。この行事は、余興のように見えるのだが実はそうではない。長い航海から無事帰ってきた男たちを迎え、そして大漁の成果を祝う。こうした海人の妻達の喜びを表現するものであろう。正に航海安全と豊漁を願うハーリー祭にふさわしいプログラムである。
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