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| 2003年9月、宮古島を襲った台風14号は、電気、水道、ガスといったライフラインを切断しただけでなく、西平安名崎と保良にそびえ立つ風車を軽くなぎ倒していった。 |
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| 台風以前、紺碧の海を背景に偉容を誇っていた面影は跡形もない。正直、目を疑った。だが、宮古の人々にとって、これ程の威力を持った台風は、実は初めてではない。昭和41年と43年に最大瞬間風速85.3m/s、79.8m/sという超大型台風を二度も経験しているのである。島で生きる以上、台風とは無縁ではいられない。この風車の姿を台風の「跡」と取るか「傷跡」と取るか、それは自由だ。だが、同情は似合わない気がする。それよりも、台風と共に生きていく事の凄さ、大変さに思いを馳せるきっかけに、この風車がなればいいと思う。そして、島の人達が笑顔で乗り越えてきたものの大きさを、考えるきっかけとなれば。倒れた風車を目の前にして、私は、そう思った。 |
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