忙しく日々は過ぎ、結婚式の2日前に沖縄に家族と供に到着した。私は5、6年前に1度、社員旅行で訪れたきり。二度目の沖縄の印象は、とにかく暑い。でも、その暑さが開放的で南国のムードにあふれていた。
レンタカー2台で、58号線を北上し、「JAL プライベートリゾート・オクマ」のある、沖縄本島・北部の奥間に向かった。賑やかな那覇の街を過ぎ、外国みたいな北谷の街、自然豊かな読谷村、海がきれいな恩納村…と風景の変化も面白かった。
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2時間ほどかけて「JAL プライベートリゾート・オクマ」にたどり着くと、スタッフの清水さんが笑顔で迎えてくれた。「電話でお話した通りの人だな」と思った。彼女ののんびりとした声の調子と対応、そしてリゾートムードたっぷりのホテルの雰囲気が良くて、数あるホテルの中から「JAL プライベートリゾート・オクマ」を選んだのだ。
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「沖縄美ら海水族館」やドライブを楽しんだ後、挙式前日の金曜日の夕方、私と彼は名護市内にある「あづまブライダル21」を訪ねた。ここで、私達の結婚式を取材してくださる「美ら島物語」のスタッフ、森山さんと高橋さんに合流した。
「あづまブライダル21」の店内にはウェディングドレス、和服、そして沖縄の紅型の着物が並んでいた。ドレスは白はもちろん、お色直し用のカラフルなものが100着以上並んでいた。
スカートがふわっとふくらんだお姫様みたいなドレス。
大人っぽいマーメイドライン。
みんな、それぞれに素敵でどれにしようかすごく迷った。
3着ほど試着させて頂いたけれど、実際に身に纏ってみるのと、見ている時では印象が180度変るものもあって、驚きと発見の連続だった。
そして、ウェディングドレスはやっぱり女性の夢。一番自分が綺麗に見えるドレスを纏いたい。そう思って「どれが似合う?」と彼に聞いても、こういう場になれていないせいか、それとも照れくさいのか、「どれも良いんじゃない」と生返事ばかりだった。
「もうー、どれも良いんじゃ困るんよ!」
なんて言いながら、高橋さんとああでもない、こうでもないと言いながら選んだ。こういう時は、やっぱり女性同士に限る。女性同士、ワイワイおしゃべりしながらドレスを選ぶのは、とても楽しかった。
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東京を発つ直前も、沖縄に着いてからも、まだ「結婚式を挙げるんだ」という実感がなかった私だけれど、この頃から段々と実感が湧いてきた。「いよいよ明日なんだ」そう思うと、胸がドキドキした。
結局、3着のドレスの中から一番シンプルなデザインのものを選んだ。
「これが一番、良子さんの魅力を引き出していると思います」
そう、森山さんと高橋さんが言ってくれたからだ。

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「どうかなぁ?」
彼に聞いた。
「いいんじゃない」
どうやら、まんざらでもないらしい。
鏡の中には、白いウェディングドレスを纏った私。
髪を上げ、明日つける予定の真珠のイヤリングとネックレスを合わせてみる。
「前髪はどうしますか? おでこを上げますか? それとも揃えてカットしますか?」
着々と準備が整えられ、私はどんどん花嫁になっていく。
少し照れくさい。でも、じわっと嬉しさがこみあげてくる。
「良子さん、すごくキレイ!」
高橋さんが目をキラキラさせて、喜んでくれている。
明日、式に出席してくれる皆も、私のこの姿を見て喜んでくれるだろうか。
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私のドレスと彼のタキシードを無事選び終え、日暮れ前にホテルに戻った。森山さんと高橋さんをお誘いして、夕食をご一緒した。
ホテルの近くの居酒屋さん。何の変哲もない小さなお店だったけれど、そこで食べた沖縄料理はどれも美味しかった。
ゴーヤーチャンプルー、ナーベラーの味噌煮、グルクンの唐揚、そして泡盛。初めての味。初めての美味しさ。彼と、「こんなにお料理が美味しいなら、沖縄に住むのも悪くないねぇ」なんて言い合った。
夕食後は、ホテルの私達の部屋でお茶を飲んだ。
三階建てのヴィラの最上階。緑豊かな庭に面したお部屋はとても広く、インテリアも洒落ていて、自分の家の様にくつろげた。
ここで、ちょっと不思議な事があった。ひょんな事から、森山さんがタロット占いが得意という話になった。 |

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占いというものを、私も彼も体験した事がなかったのだけれど、何回か体験した事のある高橋さん曰く、すごくよく当るのだという。
手厳しい事を言われたらどうしよう、少し怖いなぁ…とちょっと腰がひけていた私に比べて、彼は静かに乗り気だった。
たまたま、森山さんがカードを持っていたという事もあり、二人の将来を占ってもらう事になった。 |
私は幸い、というか運良くというか、友達から電話がかかってきたので、彼女を部屋に迎えに行くという理由で席を外した。二人の将来…。聞きたい気もするけれど、でもやっぱり少し怖い。だから、これで良かったのだ。
明日の式で持つブーケとブーケを作ってくれた友達と部屋に戻ると、占いは終わっていた。彼に「どんなんやった?」と聞くと、「うん、まぁ」と詳しい事は教えてくれなかったけれど、悪い事は言われなかったようだ。彼の頬は少し紅潮している様に見えた。
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高橋さんにこっそり聞いてみると、彼女は少し興奮しながらこう言った。
「良子さんと康史さん、二人が一緒にいる事はすごく良い事なんですって。二人が一緒にいる事で、お仕事やプライベートに関する事がますます良くなるんですって」
良かった。良い結果で。少し、安心した。 |
 
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