美ら島物語
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島々を巡る中で、海や空や島、そしてさまざまな場所や物質や風景に宿る神(精霊・温もりのエネルギー) 全てのものに感謝して、全てを受け入れ本来のあるべき姿を伝えなさい。

そんな言葉がどこからともなく、誰からという訳でもなく語られているように感じることがあります。

私は、島へ行くと、林や森や御嶽で突然呼び止められることがあったりします。
『ぃやーや、たーやが?!(おまえはだれか?!)』と。
そんなときは、○○町○丁目○番地のもりこと申します。今日はこの島の美しい風景を撮りにまいりました。
怪しいものではございません。どうぞ撮らせて下さい、そしてお守りください。ということを方言で挨拶しています。
 
こんな風に。
 
『わんねー、○○町○丁目○番地○○のもりこやいびーん。ちゅーや、くぬ島ぬちゅらさる風景撮いがちゃーびたん。やなむんあいびらんくとぅ、どぅりん撮らちくぃみみそーれー、まもてぃくぃみそーれ。』

沖縄では、同じ島の中でも別の市町村や集落のことを「他島」と呼びますし、他島から来た人はすべてよそ者 ということになるわけですから、当然私も他島人(たしまんちゅ)のひとり。

その他島人(たしまんちゅ)よそ者がカメラ担いでやってきて、どこそこ構わず写真を撮り始めると、 きっといい気持ちはしないはず。
見知らぬ人が自分の家の庭に入ってきて挨拶もせずに写真を撮り始めたら怒りますよね。
(挨拶されたっていい気分じゃない人もいるかもしれないし)

それと同じで、島には島の人が暮らしている。またそこには、神様やご先祖様たちがいて、島を、 島の人を、島の自然を守り司っている。そこへよそ者が入るときは、挨拶や簡単な自己紹介をしてから 入るのがごく自然なことだろうと最近思っています。




まあ、それは見えない、聴こえない、感じない人にとっては違和感がある話しなのかもしれませんが、 知らない土地で挨拶すると、心が晴れてさわやかな気分になれるから、ちょっと気になった場所が あったら挨拶してみてくださいね。足を止めて、心の中だけでもいいから自己紹介なんかしてみてくださいね。

何か温かいものに包まれたように感じたり、癒しや祝福を受けることもあると思います。

こんなこと言うと、変な人だと思われるかもしれませんが、実は沖縄では神様や魂(霊)などを否定する人は少数派で、日常会話の中でも普通に話題になったりします。

また、一日と十五日は火の神(ヒヌカン)にお茶とお酒を供えてお祈りをする風習は、今でも多くの家庭で行なわれているし、お盆の送り日にはご先祖があの世での生活に困らぬように『ウチカビ』というあの世のお金を焼いて、持たせたりします。この世とあの世が近くに感じることができるのが、沖縄なのかもしれません。
 
そうそう、 ウチカビは多くのコンビニでも売っているので、沖縄に来られたときには探してみてくださいね。

 
さて、前置きが少々長くなりましたが、私が不思議な島旅をすることになった話しが、次のページから始まりますよ。

 
       
(2007.03.27掲載)
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