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黒島の旅
島仲家のゆんたく
おどり

晩は島いちばんの大家族、島仲さんのおうちにお邪魔した。ここはなんとあの、黒島出身の民謡歌手、島仲久さんのご家族なのだ!星の降るなか、ドアをガラガラ〜とあけると、「アラー。いらっしゃーい!さぁ中に入ってちょうだいヨ――!」とお母ちゃんの声。あ、お邪魔します。しかし……み、みい〜〜〜んな、家族なの?!

お家の中は、小学生からオバァまで4世代に渡るおよそ20名様がいらっしゃった。はぁぁぁ、これが島の家!すごい人数でお酒がまわってきた。あ、私の番?コップに注がれたビールを手に自己紹介。「えぇーと、大阪から来ました。瞳です。今日明日と、たっぷり黒島を満喫したいと思います〜。」そしてグイーッといただく。パチパチパチ〜。すると「あんた、大阪かね?」とまさひろさんが言った。淀川の近くです。と言うと、「アリャー、今京都にいるムスメが、昔住んでいたとこダー。行った事あるヨォ。」と言う。そうなの?!なちかしいねー。しわしわの目じりに涙がすこし滲んでいる。ずっと会ってないのか。

という不思議なご縁で、まさひろさんが、どんどん私を上座に呼んでくれた。島仲家の皆さんが一人ずつ、十八番の芸を次次に披露してくださる。フォークダンスみたいなのだったり、お面を被ってたり。もう、とにかく素晴らしいことといったら!踊る踊る、ひたすら踊る。私も、これだけは色んなとこで何度もやってない、カチャーシーをすると「おお〜!」「あんた、上手いよー!」とお褒めの言葉があがった。やったねっ。お酒も回って、あ〜たのし〜。

まさひろさんが女の人の格好をして現れた。に、似合うー。みんな大笑い。「アンタ、こっちにきなしゃい。」私を呼んでくれた。めったに聞けないという、まさひろさんのオリジナル、都会に出て行った女の人の唄だ。うわぁぁ、感激。「アンタ、これ、生涯忘れるんじゃあないゾー!」とあるじ、三郎さんが言った。
黒島の夜は長い。だけど今日のゆんたくは、今までで一番、心にしみた。


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島じょうご




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