
出会いの舞台となったのは、祖内にある『ビヤガーデン国境(はて)』。心やさしきドゥナントゥ(与那国人)・東崎原(あづま)敏夫さんが腕を振るうこちらのお店では、ヤシガニ料理の他にも新鮮な海の幸などがいただけます。
活気あふれる店内で私達がお願いしたのは、6000円のコース。
立派なやしがに丸ごと1匹と、与那国名物カジキマグロが文字通り、骨のズイまで堪能できるお得なコースです(要予約)。
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私達の前に、まず運ばれてきたのは、「カジキマグロの刺身」と「ヤシガニのおじや」。かつおのタタキのように、皮をあぶってネギとポン酢で食べる刺身は油がのっていて美味い。なんでもハラゴと呼ばれるトロにあたる部位なのだそうだ。しょっぱなから幸せ。
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続いてヤシガニのおじやを「熱いうちに食べなきゃダメだよ!」と東崎原さんの言葉に素直に従い、一口食べる。ん? これ何? このホロ苦さ。濃厚だけれど、上品。ほろほろほろ〜っと旨みが口の中に広がっては溶けていく。不思議なはかなさ。しっかり捕まえようと、もう一口。う、美味い。さらにもう一口。なんだこれ、食べるほどに濃厚になってまるで、口の中にヤシガニの味の膜ができたみたいだ。
「これは、ヤシガニをくだいて出汁を取っているんだよ。まるごとのエキスが入っているうちだけのオリジナル料理さ」(東崎原さん)
この手の平サイズのお茶碗の中にヤシガニのエキスがたっぷりとは、なんて贅沢な料理だろう。そのくせ、気取ったところがないから、同行のカメラマン新井優さんと奪い合うようにして食べてしまった。
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大将の東崎原(あづま)敏夫さん。豪快な笑い声が会う人をいい気分にさせる、心やさしきドゥナントゥ(与那国人)です。
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