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与那国紀行前編祖納
伝説の女首長イソバアブ
ソバは太った怪力無双の大女で,15世紀末から16世紀頭に活躍した島の統治者だ。祖納からみえる高台ティンダバナの上,サンアイの大木(がじゅまる)のある村に住み,島人から尊敬を集め【サンアイイソバ,イソバアブ】(アブ=女性の尊称)と呼ばれていた。
人の兄弟を村に配し,新村建設,牧場開拓,新田開墾,宮古との貿易などを仕切った。イソバは朝夕拝所に祈願し,一種の司祭者的存在で,島を統治して祭政両面 を主宰した。飼い牛を連れ,島をまわり,自ら鍬をもち開墾に汗した。島の暮らしはとても豊かだったという。
る日,八重山征伐帰りの琉球王国の軍(宮古勢)が奇襲して,ふもとの村を焼き討ちされた。高台から炎をみたイソバは刀を握り,麓に駆け降りて戦の先頭に立ち敵を夢中で切り倒した。大将の一人を宙に吊し上げ,敵を追い詰め,遂に撃退したという。
かし琉球王国の与那国制圧は年々進み,琉球の島津侵入後,ついに人頭税が課され,人減らしのクブラ割りやトゥング田など与那国は苦難の歴史を刻むことになる。

伝説の源,高台ティンダバナ
花酒と花織

説の源と言われる高台ティンダバナ(天蛇鼻)は断崖絶壁が浸食されて出来た島の景勝地。祖納から昇ることができるが,ここは与那国の歴史,伝説の源である。

 




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