美ら島物語
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与那国紀行前編祖納
湧水とイソバの碑
湧水

イソバの碑
ヌガンからさらに道を昇ると,島の人が若水を汲む〈湧水〉があった。 イソバも久米島の女もこの水を飲んだのか,ここの水は神の水と呼ばれており,飲むことが出来る。 展望台
らに上に行くと,サンアイ・イソバの碑がクワズイモの葉影にひっそりと立っていた。イソバは死に際「イタの辺りに墓を作るよう」と遺言したという。イソバの墓は旧島仲村にある。
ぼりきると展望台があった。祖納のまちとナンタ浜(波多浜)が眼下に。 壁面には映画「オヤケ・アカハチ」の原作者伊波南哲の「讃与那国の歌」のレリーフが東シナ海に向かい高らかに与那国を讃える。
サンアイイソバ住居跡
拝み所 台ティンダバナを降りて,島の中央高台に入る。高台の上は平地になっており,麓の断崖絶壁の風景とは一転,やわらかい曲線の山々とのどかな田園風景が続く。 のどかな田園風景
住居跡
ソバの住居跡は畑の脇にあった。サンアイ(がじゅまる)の枝が四角い形に門を形成し,この木は島の拝所になっていた。沖縄の3大祭りの一つと言われる「与那国の冬祭り」は,ここでの拝みに始まって,25日間に亘り島内各地をリレー形式で行われる。神司たちは祭りの間,肉食を禁じて身体を浄める。
ソバの住居跡は,住宅跡と台所跡があり,背の低い石垣に囲まれていた。台所跡の入口の右手に,大きな石をくり抜いた水タライがある。そのタライの縁の部分の手前がへこんでいる部分が,「イソバが戦のとき刀を研いだ跡」と言われている。
(2001.03.16掲載)




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