美ら島物語
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山猫みぃ与那国紀行 島めぐり編

初めて自分の目で見る、海底遺跡
昨年はちろーさんに、この「島のよさ」を、絵で紹介するために来ましたと話した、みい。
写真に撮った人は多いけど、絵に描いた人はいないからと、「今度は海底遺跡に、一緒に潜りましょう。」と言われ、島に対する熱い思いも伺い、とうとうダイビングに来てしまったよ。
おまけの街猫まあは船酔いなのか、先発隊を見送る。みいも仕方なく一緒に待つ。

ここに来る前に「美ら島物語」島人インタビューの、新嵩喜八郎(あらたけ・きはちろう)さんを読み、気分が高まり、ガイドブック、関連本5冊も読んだ。琉球大学・木村教授の海底遺跡調査や、故ジャック・マイヨールさんの本。ジャーナリストのグラハム・ハンコックさんの「神々の指紋」上下巻は、世界各地のことが載っており、遺跡調査団にも加わり親交があるため、はちろーさんの文や写真が載ってて、うれしい。「こんなに、知識を詰め込んだのに、なあ〜。」
甲板でまあを、介抱するみい。
海底遺跡発見者の新嵩さん

海底遺跡ポイントは、アンカーを打たず、流れに乗って「ドリフト・ダイビング」をする。潜ってるダイバーの海面に出た泡を目で追って、船で迎えに行く。「あそこに、見えるでしょう?」
はちろーさんの言葉に、よ〜く目を凝らすが、みいには全然みえないよ。
そして船を戻して、はちろーさんやインストラクターと、後発組で潜ることになった。しか〜し!

ゆっくり耳抜きしているうちに、流されていたよ。ドリフトダイビングを、ちっともわかっていない、
みい。流されてるのを、連れてってもらっていると、勘違いの、まあ。必死で、我々が流されないようにと精一杯踏ん張って、いっぱい見せようとしてくれてるのに、フラフラ〜と泳いでいってしまった。ふと下を見ると、お饅頭のような白い丸石がごろごろ、敷き詰めてある。指を差された方を見ると、はちろーさんがあんなに下に。熱帯魚が2匹、大壁の所にくっついている。あの大きい場所が、メインテラスだ。壁が聳え立っていると言うか、降りていると言うか。それに階段もある。潮の流れが速いせいで、珊瑚や藻がつかず、きれいな平面を残しているそう。

海の底に沈んだ、静寂の遺跡
海の底に沈んだ、静寂の遺跡
海の底に沈んだ、静寂の遺跡

コンクリートで作ったような、切り立った壁と言うよりは、もう建物だよね。小学校の体育館みたい。みいは、やはり建造物の気がするよ。海底遺跡が人工なのか、自然物なのかいずれにしても、世界から注目を浴びている島だ。「家族のように、島に迎えたい。」という、夢をどんどん現実にしていく、はちろーさん。豚に真珠、街猫に遺跡? しかし初めてさんも、基本操作を練習して、できれば初めてのダイビング本を一冊読んでから潜れば、充分OKな場所である事を、街猫まあ&山猫みいが、身をもって実感したよ。

「これだけで遺跡を語ってもらったら、困りますなあ〜(笑)。また、続きをしにいらっしゃい。」
それに、ダイビングに余裕が出来たら、「デジカメで、みいの視点で撮るといい」と、はちろーさん。うん、いろんな人に、みいの見た海、見せたいね。耳抜きがんばろう。

海から上がると寒いので、船にはバスタオルやTシャツを持ちこんで、ウエアを上だけ脱いで、羽織っておくといいよ。みいがぶるぶる震えていたら、一緒に潜った女の子が貸してくれたよ。
ほんとにありがとう。

 

マサ君の包丁さばき
夕方、海から上がりショップで着替えがすむと、はちろーさんがスタッフの里帰りのお土産だと、みんなに神戸プリンを振舞ってくれた。寛いでいたらマサ君が、常連客のH谷氏が釣りあげた大きな魚を、外で三枚におろし始めた。O君とみいは「おお!」と駈け寄ってしゃがみ込む。マサ君は、魚市場で働いていたので、魚をさばくのはお手のものだ。悪乗りして、マグロのカマに、CHU!「猫だから、魚好きぃ。」まあは毎度のことなので、みいを野放しにしている。
昨日、釣りの話をしていた、いりさんの楽しそうな様子を思い出す。
綺麗にマグロをさばいていくマサ君 綺麗にマグロをさばいていくマサ君

海を愛し、沖縄音楽も愛す新嵩さん。
海を愛し、沖縄音楽も愛す新嵩さん。
海を愛し、沖縄音楽も愛す新嵩さん。
「マサ君は、この島で生まれたの?」いいえ、北海道出身です。「人生いろいろ」と、コイズみい。(←小泉首相のぱくりをする、みい)海猫ゆみ(優美)さんは、関西弁バリバリだ。カナエさんも、ミキさんも各地から憧れの島にやって来た、ダイバーなのだ。反対に島の若者は、小中学校までしかないので、高校生になると島を出て下宿しながら学生生活を送り、そのまま帰らない事が多い。はちろーさんは、自ら雇用を生み出し、内外から人が集まるように、がんばっている。自分のショップで風に吹かれて、三線(サンシン)を弾いている、はちろーさん。動と静のイメージ。どちらも、はちろーさん。ゆんたくの夜がふけて行く。

H谷さんの釣った魚を肴に、素潜りを25mもするという彼の話を聞く。「初めは耳抜きできずに鼓膜が破れた事もあったけど、再生するんだねえ。今は鼻をつままなくても、自然に耳抜き出来ちゃうんだよなあ。」「便利〜、いいですねえ。ん? まさか、みい担がれてないよね?」
素潜り名人マイヨール氏の生き方を描いた映画、グランブルー。見ているとつい、一緒に息を止めちゃう、みい。H谷さんは、何分息が持つのだろうか。

O君は、マルタ島に留学経験のある、関東の会社員だ。何でマルタ島なのって聞いたら、「学校で募集があったから」って、それだけかい? どんな島なんだろう。「ダイビングしてたよ。」
ほ〜お。あとで3階の、まあ&みいのお部屋にご招待したら、ログブックに、サインを求められてしまったよ。「ほんとは浅い所で待ってたから、正確には同じコースじゃないけど」と言いながら、入口のバーカウンターで、山猫みいの絵を描くと、とっても喜んでくれた。

ふと、はちろーさんが思い出したように、ショップの棚にある出たばかりの月刊「マリンスポーツ」に、東京都知事の石原慎太郎さんが海底遺跡に来て、特集が組まれているのをみせてくれた。相変わらずの辛口で、実は遺跡に興味ありあり。渡難(どなん)、波多(なんた)浜と言われた、かつての孤島は、飛行機も飛び、更に少し運べる人数も増えて、今や世界でも注目のスポットなのだ。 世界中から注目を浴びるスポット、与那国。

琉球大学の木村先生と共に、宇宙飛行氏の毛利衛さんもここを訪れている。海底遺跡の映像を撮り、自ら館長を勤める「日本科学未来館」で、この5月連休に上映すると知り、帰宅後二人で出かけた。タイトルは「沈んだ文明」。音楽は喜納昌吉さん。その関連でパンフレットやちらしがあったのね。

街猫まあは、「みんなダイビングしたくて、各地からこの島に集まって来てるんだねえ。それにしても帰り道、真っ暗だね。」うん、ほんと。本来の夜が、島にはあるよね。

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(2004.08.04掲載)




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