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「美ら島物語」メールマガジン「ちゅらしまニュース」発 泡盛コラム


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文・森山 卓


vol.1 「ひとときのちゅら」

冬場、泡盛を買うと、表面に油が浮いていることがある。
これ、実は古酒の素ともいえるもの。マイルド嗜好が強い昨今、泡盛独特の匂いを取るために製造過程でろ過を行うが、この油を取りすぎると熟成しなくなるのだ。


石垣島の請福酒造には「ひとときのちゅら」という名前の泡盛がある。
これはまったく「ろ過」していない泡盛。古酒の素がたっぷり入っているから、3ヶ月を過ぎると熟成が始まり、味が大暴れ。ゆえにそれまでに飲みきるか、10年後に古酒として楽しむか。
一瞬の美味、永遠の美味! 造り手のロマンを感じさせてくれる。


「ひとときのちゅら」、請福酒造へ行ったら2本買って帰ることをお勧めします。
1本はすぐに飲むために、そしてもう1本は10年間の時の旅を味わうために。
しかし、私事ではあるが、1本空けたらもう1本も封を切ってしまい、未だに10年への旅立ちは始まらない。


「瞬間(ひととき)の美味」の誘惑にはどうしても勝てないのである。


※ 請福酒造 TEL:0980-82-3166













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