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4月19日・20日に開催される「美ら島物語特選ツアー八重山泡盛堪能の旅」の訪問先、石垣市の川平にある「高嶺酒造」では、今でも地釜で泡盛を造っているのだ。
夏の盛り、お昼前に高嶺酒造を訪ねたことがある、ちょうどそのとき蒸米の最中であった。
しばらく店内でゆんたく(おしゃべり)をしていたが、工場に目をやった奥さんと息子さんの表情がキリっと変った。「ちょっと作業があるから待っていてくださいね」、と言葉を残して二人とも工場へ入っていった。
二人も、蒸し終わった米に黒麹を混ぜる作業に加わった。
高嶺酒造は工場の作業の様子がガラス越しで見えるようになっているが、近くで写真に収めたくて私も工場内へ入れてもらった。
蒸気と熱気でめまいがするほどの熱さだ。そんな中で、黙々と手を動かしている人たち。素早く、丁寧に、満遍なく混ぜなくてはいけない。
瞬間の勝負に挑んでいるような、その厳しくも優しいまなざしに釘付け。無心でシャッターを切り続けた。
作業が終わり、奥さんは語った「赤ちゃんのように優しく愛情を注いであげないといいお酒はできないのですよ」と。
泡盛への愛情がひしひしと伝わってくる。高嶺酒造の手造り泡盛「かびら」「於茂登」を知人と飲み交わした。
造り手の温もりが口元から毛細血管の隅々にまで広がるように感じるのは、私だけではなかったらしい。
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