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「美ら島物語」メールマガジン「ちゅらしまニュース」発 泡盛コラム


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文・森山 卓


vol.7 泡盛を美味しく飲む方法

泡盛を美味しく飲む方法。
その酒造所の思いや、銘柄の由来を知ること。


沖縄本島の北部、本部八重岳の麓にある山川酒造。一滴たりとも妥協せず、古酒へのこだわりを持ちつづけている酒造所だ。山川酒造の夢は100年古酒を送り出すこと。


創業者の口癖は「古酒を造りなさい」。その言葉をかたくなに守りつづけてきた山川。今でこそ、そのこだわりが受け入れられファンも多いが、戦後復興の世の中、造った分だけ売れる時代においても、その8割を売らずに寝かせ続けてきた苦労は、並大抵のことではなかったはずだ。


家族全員朝から晩まで働いた。サトウキビも作った。養豚も行っていた。そんな苦労をしてでも、古酒に拘りつづけた理由。


琉球王朝時代には200年古酒もあった。寝かせることができたのは平和だったからこそ。戦争で全てを失い、平和の尊さをしみじみと感じた。
クースは平和の証しだ。平和と共にクースを子孫に伝えたい。そんな思いが込められた泡盛が、タンクの中で熟成を続けている。


山川のブランド「珊瑚礁」、その名の由来を聞いた。


珊瑚は長い年月をかけて珊瑚礁を形成していく。
泡盛も時間をかけて熟成を重ね、まろやかな風味をもつ古酒となる。
珊瑚礁が海の生き物に恵みをもたらすように、山川の酒が飲む人に喜びを与える酒となるように、という願いを込めて「珊瑚礁」と名付けた。


造り手の思いを受け取りながら泡盛を飲むひと時。杜氏の笑顔が浮かんでくるようだ。心も体も、まさにぬちぐすいのひと時である。


【美味しいを訪ねる】 泡盛シリーズ vol.2 山川酒造
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