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「美ら島物語」メールマガジン「ちゅらしまニュース」発 泡盛コラム


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文・森山 卓


vol.11 自宅でできる簡単古酒造り

10年程前、ビーチパーティーで残った泡盛を倉庫にしまっておいた。
しばらく忘れていたが、3年過ぎて思い出し、グラスに注いでみた。
お? かすかに色がついている。薄ーい茶色。匂いをかいでみた。
おや、ソフト。口に含んでみた。おお、はっぴ〜!
1杯だけ飲んで、また倉庫へしまった。


翌日、泡盛専門店へ行き、ビンでも熟成して古酒になるのかオヤジに聞いてみた。
『はい、なります。大学での実験結果も公表されています。ほら』と分厚い本を持ってきて、付箋紙がついているページを開いて見せてくれた。
『なるほど、ビンでも熟成するのですね。』
『うん、そうなんだ、甕よりは少々時間がかかると言われているけど、甕と違って酒そのものの味が保たれるからね。? ところでおまえ、何でそんなこと聞くんだ?』


おっと危ない!!


『実は1本持ってます』などとオヤジの前で口を滑らそうものなら
『とーとー、ぬでぃんだ、持っちくゎー』
(よしよし、飲んでみよう 持って来い)
って言うに決まっている。


どうにかその場を交わし、その後も密かに古酒を楽しんだ。
しかし、至福の時はそう長くは続かない。残り少なくなると熟成が止まった。ビンの中で酒と空気のバランスが崩れてきたためだ。
ううう、もはやこれまで!と覚悟を決めて友人と二人飲み干した。
『仕次ぎをすればずっと楽しめたんだぞと!』と後になってオヤジに教えられたものの、時すでに遅し。独り占めした報いだった。


みなさまも、今一度お確かめください。ご自宅の戸棚や倉庫を。沖縄の旅で買ったままの泡盛、お土産で頂いた泡盛が数年間眠っていませんか?一般酒(新酒)であっても3年以上経っているならば、それは古酒ですよ、古酒!


ということで、どなた様でもご自宅で簡単に古酒が造れます。
方法はいたって簡単、3年以上その存在を忘れることです。

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