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沖縄の最北端にある伊平屋島。特産品は芭蕉布と泡盛。美しい自然とすばらしい風景が残っている島で、まさに北の楽園と呼びたいところだ。
この島唯一の蔵元は伊平屋酒造。取材しながら棚に並んだ商品を見ていたら、「平松ロック」という銘柄の泡盛に目が止まった。
当然のことながら名前の由来が知りたい。さっそく聞いてみた。
この泡盛はな、伊平屋のシンボル「念頭平松」をイメージして平松という言葉を、そして度数は20度にしたから、水で割らずにロックで飲むお酒ということで、伊平屋村長が「平松ロック」と名づけたわけさ。
ほほーぅ、村長ご命名の由緒ある泡盛ですねー。
と納得しつつ、さらに棚の商品を見ていると、『たつ浪』という銘柄が目に飛び込んできた。
社長、この「たつ浪」の名前の由来はなんですか?
ああ、これね。
『いへやどぅ立つ波ぬ…』という唄があるんだけどな、その詞のイメージから、「沖に立つ勇壮な波のように男らしい酒にしたい」ということで名づけたわけさ。かっこいいだろ?
でもな、なぜだか「波」の字が浪人の「浪」になってしまったわけさ。
あれれ、なぜにまた?
ん? 実は印刷屋からラベルの原稿が届いた時、でーじ忙しくてよ、『浪』という字に気づかずに校正OKを出してしまったわけさ。
アキサミヨー、浪人の酒になってしまったさ、あはは。
ラベルが届いてから気づいたけど、OK出したこっちのミスさなー。
どっひゃ〜、でも社長、ラベルを使い切ったら「たつ浪」から「たつ波」に変えるんですか? もしそうなると、今のラベルはプレミアムもんですね?
と、期待しながら聞いてみた。
「いや、そのままにしておくさ。中味はいっしょさな。」
はい、ごもっともでございます。おいしさは変わりませんからね。
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