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泡盛コラム読者の皆様の中には、なぜこの話が登場しないのだろうかと不思議に思われていた方も多いかと思われます。
日本最南端の島、波照間島の酒造所で作られる日本最南端の泡盛=酒、幻の泡盛と言われる『泡波』。 実は私、書くのを少々迷っていたのです。
島の民宿では、いつも飲めるところもあるけれど(それでもない時もある)、幻伝説が一人歩きして、島の売店には十分に行き渡っていない。でも、欲しい人は山ほどいるから、手に入れた人が人づてに流通しているうちに、島外での価格が高騰してしまったのです。 造れる分しか造れないから、需要と供給のバランスで値段が上がっていくのは市場原理で仕方がないことですが、製造元が価格を吊り上げているといったようなうわさが飛び交って、酒造所の社長も辛い思いをしている。 また、あるとき波照間酒造がとある本で紹介されて、泡波を求める人からの電話が殺到し、なんで売らんかと散々怒られた。 造れる分しか造れないし、一生懸命造っているのだし、俺が値段を吊り上げて流しているわけでもないのにと、しまいには電話線を抜いたこともある。
などなどありまして、私、そーっと触れずにいたかったのです。 でも最近、うわさがチラッと私のところにも届いたので、やはり実のところをお伝えしなくてはと思い、今回書かせていただきました。
流通経路が複雑化したせいで、3合ビンが6000円前後(希望小売価格600円前後)、一升ビンが20000円(希望小売価格1500円前後)前後で取引されている泡盛。
日本最南端の島で造られる日本最南端の泡盛、だから一度は飲んでみたいと思うのも、人の常。
ではございますが、できれば島へ行って夜風に吹かれながら飲むのを、一番のプレミアムと思っていただけましたら幸いでございます。 島で飲む『泡波』は、南の島の陽射しの中を吹き抜ける、さわやかな潮風の風味と、泡盛特有のかすかな甘味が絶妙にマッチした素敵なお味でございますから。
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