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「美ら島物語」メールマガジン「ちゅらしまニュース」発 泡盛コラム


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文・森山 卓


vol.24 『花酒』

泡盛の定義とは、米を原料にし、黒麹菌を使い、1回だけ蒸留を行い、沖縄で造る度数45度未満の酒とされ、酒類分類上は焼酎乙類に属している。
この条件を満たす酒だけが本場泡盛と称することができるのだ。


しかし、例外が一つだけある。それは、テレビドラマ『ドクターコトー診療所』のロケ地、与那国島で造られている『花酒』だ。
花酒とは、製造法自体は泡盛そのものなのだが、度数が60度の酒だ。
そのため、焼酎乙類ではなくスピリッツ類に分類され、ボトルにもそう記されているので、お持ちの方はお確かめ下さいませ。


泡盛は1回だけの蒸留で酒を造るため、蒸留時間とともにアルコール度数は低下していくが、花酒は、蒸留初期に流れ出た、度数の高い泡盛のみを製品化したものなのだ。


ところで、本来ならば泡盛の定義から外れる花酒が、なぜ本場泡盛と名乗れるのか。与那国島では、古くから現在に至るまで、神事にこの花酒が使われおり、また、琉球王朝時代は首里王府へ、泡盛として献上していた歴史がある。そのため、現在島にある3つの酒造所が造る酒に対しては度数60度の酒も、特別に本場泡盛と名乗ることが国から認められたのだ。


とか言うと、与那国島の酒は強い泡盛しかないのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心くださいね。
もちろん花酒のみではなく、30度や43度の泡盛も造っているし、飲まれているのも30度や43度の泡盛が多いから、与那国島を訪れた際にも、ゆったりと島の夜をお楽しみいただけますよ。

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