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※「南雪」は販売終了いたしました。
泡盛の原料米はほとんどがタイ米ですが、ジャポニカ米(日本米)で造られた泡盛があります。その名は『南雪』。誕生の心温まる物語をご紹介します。「北と南のラブストーリー」に詳しく書いてありますので、そちらもご覧下さいね。
平成5年は全国的な冷害の年だった。中でも岩手の米は壊滅的だった。
ほとんど実らなかった。まさか、そんなことがあるとはだれも予想だにしなかったため、残っていたのはマス1杯の種モミだけ。
これで、岩手の米を復活させるしかない。全国各地に打診して、沖縄までたどり着いた。沖縄県の農林水産担当者は、石垣島には田んぼがたくさんあるからと石垣市を紹介。島の農家も協力を申し出て、島の田んぼの5分の1を提供することがすぐに決まった。農家の痛みはよく分かる、困ったときはお互い様さ。
望みと願いを背負った1マスの種モミは、石垣島の大地に放たれた。
岩手から来た技術員は、寝ずの番で田んぼを見守る日々が続いた。すくすくと育つ稲。しかし、恐ろしいことが起こった。『岩手の稲穂は頭を垂れないんですねー』と、石垣島の農家の人が言ったのだ。
え!? その一言で気づいた。実が入っていなかったのだ。この事実、岩手で待ちわびている人たちに何と伝えればいいのか。田んぼにへたり込んでしまった。しかし、思い直して他の田んぼも調べてみた。全滅ではなかった。別の日に植えた稲穂には、ちゃんと実が入っているものがあった。これで救われる。
その後、稲はすくすくと育ち、無事に種モミの収穫を迎えることが出来た。その種モミを岩手に届ける際、沖縄からキャラバン隊を組んで出かけたそうだ。空港に着いて飛行機を降りると、なにやらパタパタパタと音が聞こえる。その音は…岩手の人々が石垣からのキャラバン隊長を迎えるために振りつづけている旗だったのだ。そしてその音は、空港から県庁までずっと続いていたそうだ。
石垣の人々からすれば、困ったときはお互い様、あたりまえの事をしただけさ、としか思っていなかったようだが、岩手の人々が米の復活をこんなにも喜んでくれるのかと、自分たちが手伝ったことの意味を知り、鳥肌が立つほどの感動を覚えたそうだ。
北国と南の島をつないだこの種モミは翌年岩手の農家に配られた。そしてその収穫米は、「かけはし」と命名された。
米の縁でつながった岩手県と石垣島。
せっかく生まれた絆をもっと深く強くしたい。請福酒造が面白い試みを始めた。「かけはし」で泡盛を造ろう! しばらく時が経つと、貯蔵タンクの一つが、かけはし泡盛で満たされた。
さっそくかけはし泡盛を持って岩手県の副知事を訪ねた。そして名前はまだ決まっていないと伝えると、突然記者会見が始まった。復活米「かけはし」で造ったこの泡盛の名前を、岩手県の人に付けてもらいます、と発表した。
約1000通の応募の中から選ばれたのが、南の島と雪国の心温まる出会いと絆をイメージした『純情泡盛 南雪』という名前。
たくさんの思いが込められた泡盛の誕生でした。
人の出会い。結ばれた絆って、大切よね。守っていくには会える場所も必要。毎年、冬場には岩手から当時の関係者が来てくれるわけ。だから請福酒造では「南雪100年古酒」を育てるための仕次ぎ式を行っているのよ。「100年後って、自分たちはもちろん生きていないから飲めないけどさ、昔々、こんな素敵な物語があったんだよ、って子孫にも伝えていきたいさね。」と爽やかな笑顔で漢那専務は語ってくれました。
『純情泡盛 南雪』16度。フルーティーな香りを楽しみながら爽やかな喉ごしに出会う。泡盛の主張はしっかりです。冷酒で飲むのが一番ですが、熱燗でも美味しいですよ。
南の島に降る雪を思い浮かべつつ Merry Christmas For You♪
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