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「美ら島物語」メールマガジン「ちゅらしまニュース」発 泡盛コラム


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文・森山 卓


vol.31 『お宝は古酒100本』

昨年の秋、とある宴の席で、たいそうなものに出会いました。
ひとりのおじさんが、大きい紙袋から一升瓶を取り出して、話し掛けてきた。
実は、これと同じ20年前の泡盛を、一升瓶で100本ほど持っているのだが、ちょっと味してみてくれんかのぉと、誰かに確かめて欲しくて密かに持ってきたのだそう。一人だけで味見すると主観が入るかな、と思い、一緒に飲んでいた酒造所の人も呼んで2人でテイスティングしてみました。


おお、キレは強いが熟成度合いがいい。
フタが緩んでいなければ、まだまだ熟成は続くであろう。あと10年くらい経ったころにはキレが落ち着き、さらにまろやか至福の味になっているんじゃないかと、酒造所の人と同意見。おじさんもワックワク♪
3名で、むふふむふふと喜んでいたら、グラスになみなみと注いでくれた。


『おお、もったいない。お猪口で、すーてーぐぁー(ちびりちびり)飲む代物ですよ、これ。』と言ったが、


『いやー、すごい泡盛だとわかったから祝いに全部飲んで帰る』と大喜び。思わぬお宝に、すっかり舞い上がっている周りの人にもなみなみと惜しげなく振舞った。


小瓶に分けて持って帰りたかったが、言い出せる雰囲気でもない。
おじさん、100本持っているのなら一本譲ってくれー!と心の中で叫んでみたが思い届かず。おじさんは足取り軽やかに帰っていった。
とほほ。


みなさま、古い家の倉庫などには、箱に入ったまま忘れ去られて眠っている泡盛がかなりあるようですよ。ちょっと思い出してみてくださいね。そして、「そういえば…家にも…」と思ったら、倉庫の中を覗いてみてください。思わぬお宝にめぐり合えるかもしれませんから。
そして、見つけたら私にも一声掛けてくださいね。喜びは分かち合いましょ。


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