私は今回選手として参加しなかった為、ロッドを握ることはなかったが、いつ魚がヒットしてもおかしくないこの状況下は、見ているだけでも、実にわくわくしてし楽しいものだ。
「ヒット!」
一人の選手のロッドがしなった。上がってきたのは、1〜2kgのキメジ。すると次々とジグを落としていた選手たちのロッドにも、魚からの反応があった。しかし、上がってくるのは同サイズのメジ・キメジばかり。狙うはBIGなマグロなので、どうも調子があがらない…。キャステイングでトップを狙っているロッドにもいい反応はない…。
時計に目をやるとすでに10時をまわっている。
そこで北村さんと船長の話合いの結果、ほかのパヤオに移動することとなった。
ルールとして朝10時までは規定パヤオで釣りを行い、それ以降はどこのパヤオへ行って釣りをしてもいい事になっている。帰港時間が17時。それまでに魚を揃え、検量を済まさなければならない事も考えると、移動に時間を費やせない。その事を含め、潮・風・波の状況も考えて、5番パヤオからふたつ向こうの3番パヤオへと移動。この頃になると、どんよりした雲の切れ間から太陽の日差しが肌を照り付けはじめた。確か、この大会中の天気予報では、傘マークが連なっていたはず…。このまま天気が回復に向えばいいのだが…。1時間ほどで3番パヤオへ到着した。ビッグワン目指して再度スタートフィッシングとなった。周りにはすでに釣りをしているチームの船と海人の船が見てとれた。今年は本マグロの当り年らしく、10日程前には沖縄本島で350Kgの本マグロが、久米島パヤオ周辺でも、針にカツオをつけたトローリングで150Kg〜250Kgの本マグロが何本か上がっていると聞いている。そんな話を、船上の海人の姿をみて思い出していた。
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