毎年、9月から11月ににかけて沖縄本島中部の残波岬や真栄田岬ではシイラやカツオの群れが回遊してくる。
磯からカツオや10キロオーバーのシイラが釣れ、県記録は22キロのシイラも釣れている。島のルアーマン達はこのシーズンを心待ちにしているのだ。
残波岬では風向きによって、狙う魚とポイントが違ってくる。
北風が吹いたら、ゴルフ場下でシイラ狙い。
南風が吹いたら、灯台下のカツオ狙いというのがここでの定説。



南よりの風が吹いたある日。灯台の荒磯の上にはエギングタックルを振る釣り人が数人。
狙いは1〜3キロのカツオでライトタックルで引きを堪能するのである。
ポイントに近かずくとすでに2尾のカツオを釣っていた。
「これからが、ゴールデンタイムですよ」と、この釣りの常連が笑った。
その言葉から10分もたたない内に、海面は静寂を破って、そこかしこでザワザワとナブラが立つ。それを合図にアングラ−のリールが「ジィ−、ジィ−」と悲鳴を上げると、ほぼ同時に近くの釣り人にもヒット。
エギングロッドが極限まで曲がり、スプールに巻かれたラインはあれよあれよと細くなっていく。
「そろそろ勝負」とドラグを一段強く絞める。巧みな竿捌きにあっさりと浮いてきたのは、アベレージサイズの1kgオーバーのスマガツオ。側の釣り人には3.4kfのグッドサイズ。
それから、あちらこちらで「ヒット!」の声が連呼する。
気が付くと多くのギャラリーが観戦していて、釣り上げる度に拍手喝采。
磯場はまるでお祭り騒ぎで、カツオを釣ったアングラ−はヒーローになれるのだ。

