気温31℃。眠たい。めちゃくちゃ眠たいです。これを書き終えたらすぐに昼寝をします。なんでこんなに眠たいのか?それは今朝はいつもより早起きをして、夏の夜に咲き、朝に散る「サガリ花」を観に行っていたのです。
朝四時半に友達と待ち合わせをしていたのですが、ワクワクしすぎており、午前二時に目が覚めてしまいました。いつもより四時間早いブレックファーストでした。五時過ぎからポイントに近づくことができたのですが、まだ西表島では真っ暗なのです。足元にハブがいるのではないかと気をつけながら、懐中電灯を照らしながらゆっくりゆっくり前に進みました。
そのうち昼間とは違う香りがしてきました。この香りは間違いなくサガリ花です。懐中電灯を上に照らしてみると、藤のように房状の花がいくつも咲いていました。
「うおぉぉっ。」思わず声がでました。いつもは昼間に散っているサガリ花しかみないのですが、今日はフワフワの花がまだ木にぶら下がっています。これこれ、これを見るために早起きをしたのです。足下ではカニがワサワサと動き回っていました。
それからカヌーに乗り込み、川の上流へ漕いで行きました。六時前になると川が赤く染まっていきます。自分たち以外には誰もいない川。アカショウビンやサンコウチョウやヒヨドリ、ムラサギサギ、ハトの鳴き声、魚のはねる音を聞きながら漕ぎつづけました。すると再びいいニオイが・・・、サガリ花です。大量のサガリ花が咲いていました。
写真も二台のカメラで二十枚くらい撮りました。なぜ二台もカメラを持っていったか。それは、一台のカメラの中のフィルムは二年間も入れっぱなしなので、まだ正常に写せるかどうか不安だったからです。そんなことはどうでもいいことで、ともかく目に焼き付けました。太陽が昇り始めると、今度はパシャッ、パシャッと花が落ちていきます。落ちていくサガリ花は、サクラが散っていくのと同じ趣があります。サガリ花が散るまでの間、ハチやら蛾たちが一生懸命に花のミツを吸っています。その時、風がピューッと吹くとパラバラバラッと花が散っていきました。花の一生ははかないものです。
「おや、それにしてもなんで風がやんだのに、激しくボタポタと花が落ちるのだろう。」と友達と話していたところ、原因がわかりました。
メジロが花にぶら下がろうとしているのです。メジロが花の周りをうろつくだけで、花はどんどん散っていきました。
水面一帯には散ったサガリ花で埋め尽くされていました。そしてその水面に浮かぶ花からもまだほのかにイイ香りがしていました。これからがサガリ花シーズンの本番です。西表島にはサガリ花を観に行くツアーを行なっているショップがいくつもあるので、ぜひこの時期に西表島に宿泊される方はいつもより早起きをして、神秘的な朝の川で堪能してきてくださいね。
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