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沖縄を伝える〜モノ〜今村治華「モノガタル オキナワ ノ モノ」

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第3回与那国島「山口陶工房」山口 和昇・京子

 



与那国島の海

 

ところで、
山口夫妻が暮らす与那国島は、
天気がよく空気が澄んだ日、
年にほんの数日ではありますが、
西の端から、
台湾の島影が望めます。

私は一度だけ、
与那国を飛び立ったばかりの飛行機の窓から、
台湾の山々の、
雲とせりあうようなシルエットを見つけ、
おでこを窓にはりつけ、
その光景に見入ったことがあります。

北上する黒潮の流れのなかで、
それに体を添わせるように、
けれどもガッシと海底を掴み構える与那国は、
断崖絶壁に囲まれた米粒型の島。

そして島には3つ、
集落があります。

山口さんが暮らすのは、
東シナ海側ではなく、
太平洋側の比川浜という砂浜の辺りに広がる集落。

山口さん家へ向かう道

 
山口さんの家は、
この集落のはずれ、
急な坂道を、
あまりに急なものだから
ちょっと不安になりながら、
意を決してアクセルを踏み、
短いながらに緑のトンネルを抜けた、
その先、にあります。

工房の窯

 

ささやかな台地につくられた小さな畑。
煉瓦造りの窯。

山口さんの家は、
そして工房は、
すっかり辺りに馴染んだ風情で、
ここにあります。

   

娘のゆいちゃん手作りの看板

 

和昇さんは、
グレーの口髭を生やしています。
体つきは、しなやか。
そしてこれは想像だけれど、
たぶん、
かなりの力持ち。
与那国で生まれたわけでも、
与那国で子供時代を過ごしたわけでも
ないけれど、
和昇さんの気配は、
なんでも自分で作り、
修理して暮らしてきた島の人のそれ。

 

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