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沖縄を伝える〜歴史〜南島詩人・平田大一 歴史探訪シリーズ「天然島人〜島を歩く、歴史を歩く」第1話/「歌う風の声を聞け」

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第1話/「歌う風の声を聞け」

僕のシゴトは、沖縄の子ども達と舞台を作ることだ。
 
 地域に残る偉人伝や、伝承、エピソードなどの台本を書き、テーマソングを作り、それをその地域の子ども達に歌い踊り演じてもらう。参加する子ども達は、小学校高学年から高校生までの、大体50名から100名程度、地域によってその規模も内容も様々だ。

 この島の未来を見出すためにも、過去の歴史を学ぶことはとても大切なことだと、僕は思う。

 

 
  うるま市(旧勝連町)の中高生が演じる「現代版組踊 肝高の阿麻和利」は、
僕の中でも最も大きな意味を持つ作品の一つだ。初演が2000年3月。当時、僕はまだ若い(?)30歳の演出家で、そんなに大きな実績もない普通の青年だった。

 「肝高」とは「志しが高い」というこの島の古い言葉、「阿麻和利」とは、世界遺産にも登録されている「勝連城跡」十代目の按司(あじ=王様)の名前で、550年前に勝連半島(沖縄の中部、東半島)を広く納めた、武将のことだ。
 
  主催者である、勝連町教育委員会教育長の「上江洲安吉」氏は、僕に3つの条件を話し始めた。一つ目は「地域の伝統芸能をたくさん織り込んだ内容にしてほしい」ということ。二つ目に「逆臣、逆賊『あまわり』を、英雄『あまわり』に仕立ててほしい」ということ、そして三つ目に「演じるのは全員、地域の中学生でお願いします」ということだった。

 
 
  「田舎モノのうちの子ども達に、そんな大層な芝居、それも組踊という古典劇を演じきれるわけが無い!」思いがけず、異を唱えたのは他でもない、地域の大人たちだった。
 
  「平田さん、悪いことは言わない、演るのなら、大人で、そうそう、文化協会でやったほうがいい」
 
喧々諤々と飛び交う意見。皆がそう言うのは、歴史上の「阿麻和利」という王様は、琉球史では首里王府に楯突いた謀反人のレッテルが貼られているからだ。教育長の想いは理解出来るものの、大人たちの意見も無理は無い。

 
 

 
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しかし、僕には迷いは無かった。
それは、教育長の「地域の物語を舞台化することで、子ども達にもっと地域に根差してほしい!」という、願いが凄く正しい気がしたからだ。


 
「この舞台の演出、確かにお引き受けいたします。」


  
 
かくして、僕の勝連に通う日々が始まった。

 
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(2008.04.17掲載)




美ら島物語天然島人〜島を歩く、歴史を歩く|第1話/「歌う風の声を聞け」

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