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沖縄を伝える〜歴史〜南島詩人・平田大一 歴史探訪シリーズ「天然島人〜島を歩く、歴史を歩く」第1話/「歌う風の声を聞け」

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第2話/「負の世界遺産〜浦添城跡」
沖縄を伝える〜歴史〜

 1945年4月、沖縄本島に上陸したアメリカ軍との玉砕戦。
首里城地下を大本営として構える日本軍との激しい攻防に巻き込まれた浦添の街は徹底的に焼き払われ、残った家は僅かに17軒、亡くなった人の数五千人余り、実に街の99.2%が焼失したというそれは文字通りの
「地獄絵図」そのものだった。

浦添城跡

 

浦添城跡からの眺め

 遺骨収集に時間がかかり、城の整備が遅れた。それが、浦添城跡が世界遺産に登録されなかった真相だった。・・・勿論、それだけが理由とは思えない。でもそれ以上に僕がショックを受けたことは、浦添というこの街の60数年前の姿が想像できないという恐さだった。

浦添城が、
その跡形も無く姿を消した理由を、
焼け野原となって暗く悲しい絶望の時代を
「想像できない」おそろしさ。

 僕は800年前の時代を超えて現代にやってきた主人公の少年「英祖」に、
「想像できないこわさ、忘れていくことのおそろしさ」 を訴えさせたいと思った。
この浦添城跡を平和象徴のシンボルとして、「負の世界遺産」として、次世代に語り継いでいきたいと心から誓った。

劇中歌               

                     (劇中歌: 太陽の子守唄)


浦添城の丘に立ちキラキラ光る、牧港の海を見た。

城(ぐすく)に吹く風は、いつまでも生まれたての「夏」の匂いに満ちていた。

この島に、また夏が来る。あの熱い、「夏」がやってくる。

                                 南島詩人/平田大一

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