琉球王朝、第一尚氏の始まりを作った「尚巴志(しょうはし)」。栄華を誇ったその偉大な王の墓が、生まれた沖縄本島南部の「佐敷」ではなく、本島中部の「読谷」にあると聞いて訪ねてみたくなった。
国道58号線に、面した「伊良皆交差点」。交通量も多い、その道から脇に入った小さな、小さな道。車の喧騒は掻き消え、静寂な森の木立の中、僕はただひたすらに、地図を頼りに目的地に進んだ。
時計を見る。実は・・・、とっくに到着してもいい時間から、もう既に一時間近くが経過していた。まるで道に迷った僕をあざ笑うかのように、森の高いところをざざざーッと、風が走る。じっとりと汗ばんだシャツを、ぱたぱたしながら、ふーッと、僕は大きく深呼吸、森の上に見える青い空を仰いでみた。 |