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沖縄を伝える〜歴史〜南島詩人・平田大一 歴史探訪シリーズ「天然島人〜島を歩く、歴史を歩く」

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第6話/「八重山の革命児〜オヤケアカハチの目指すもの」
沖縄を伝える〜歴史〜


 時は一五〇〇年、第二尚氏王統第二代、尚円金丸の息子「尚真王」の時代。
 琉球王国の三山統一を成し遂げ天下泰平を誇っていた若き王は、奄美諸島のみならず、宮古、八重山諸島をも連なる、大琉球王国建設に着手した。
 宮古島の仲宗根豊見親(なかそねとぅいみや)は、その大琉球王国連合軍の傘下に入る。しかし、当時の八重山の豪傑「オヤケアカハチ」は、その一方的な首里王府の申し出に激しく抵抗、なんと三年間も王府に年貢を納めなかったという。怒った「尚真王」は、遂に八重山討伐を決定。精兵三千人、軍艦四十六隻を駆り出し、向かえる三百人足らずの兵力の八重山を攻める。
 八重山側の王府軍の総大将は「長田大主(なーたふーず)」。アカハチとは、同じ波照間島生まれの幼なじみ。その王府軍の急先鋒として最も活躍した「長田大主」に追い詰められたアカハチは、底原山の大きな榕樹(がじまる)の木の下で、死に物狂いに抵抗するも多勢に無勢、遂に討ち取られてしまう。首を刎ねられた後も、八重山中の空には、アカハチの慟哭がいつまでも響き渡っていたという。

 これが世に言う「オヤケアカハチの乱」の史実である。

 


  2003年8月。僕は、石垣少年の自然の家にいた。「肝高の阿麻和利」関東公演から帰ったすぐその足で、郷里、八重山の舞台「オヤケアカハチ〜太陽の乱」制作の為に、単身、海を渡ったのだ。物語もテーマソングも、キャストも何も決まっていない。勿論、親の会のサポーターズもいない。
ただ一人当時の自然の家の所長である、



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  波平氏だけが僕の未知数の可能性に賭けこの偉業を託したのである。


  「偉業!」。そう、実はアカハチの物語は単なる昔話ではなく、アカハチや長田大主の末裔にとっては今も生きた物語であり、この両方の子孫は21世紀のこの時代でも、八重山の小さな島の中で、ライバル同士の対立を続けているのだ。
 舞台を支援する各方面の識者たちが集まる中、僕が手懸ける脚本の内容に話題が集中した。
 「アカハチを英雄にするならば、長田大主の関係者が黙ってはおらず、逆にすれば物語は成立しない。つい、最近もアカハチの話で出版された絵本に対して新聞で論戦が行われたばっかりだ。ダイチ、この舞台は予想以上に大変だよ〜。」
 嗚呼・・・。またしても、僕の苦悩の日々が始まった。

 


  真夜中の少年自然の家、夜な夜な見えない古の民と対話を始める。唯でさえ、お化けが出ると噂される(勿論!単なる噂だけど)この宿舎に、ガードマンと二人っきり。静かな夜の底で、虫の声に囲まれながら太鼓を叩いては、ブツブツと詩を綴り、脚本用紙に向かって一幕ごとに書き進める。今夜、書き上げた台本を元に、翌朝の


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子ども達への稽古がなされるのである。おお、何とスリリング!まるで、後には引き返せない「連載小説」のように、思考の灯火を消さないように、丁寧に手繰っていく感じ。そんな、日々が約二週間ほど続いた。


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(2008.09.08掲載)


美ら島物語天然島人〜島を歩く、歴史を歩く第6話/「八重山の革命児〜オヤケアカハチの目指すもの」

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