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沖縄を伝える〜歴史〜南島詩人・平田大一 歴史探訪シリーズ「天然島人〜島を歩く、歴史を歩く」

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第10話/「伝説の彼方に見えるもの〜人魚綺譚考」
沖縄を伝える〜歴史〜



 


  宮古島のシギラ浜に伝わる「人魚伝説」の物語を舞台化する話しがあり、大潮の旧暦三月三日に現われる珊瑚で出来た島「八重備瀬(やびじ)」を訪ねたのが2006年の春。宮古島から舟で小一時間出た沖合いの珊瑚の島に立っていた。
  「シギラ」というその神こそが「人魚」であったとか、「イヤイヤ!シギラとは単なる地名だ」とか、悲劇の娘の名前が「シギラ」だとか、中には「知り合いのバーのママの名前だ」とか…。沖縄の島々には、沢山の不思議な話しがあるが、その中でも「人魚」についての話は事欠かない。
  「人魚」とは「儒艮(ジュゴン)」とか、「マナティ」のことであるといわれているが、昔の島の人々は意外にも「人魚」は「人魚」でいたと信じて疑わない。実は、興味深い話で八重山の郷土詩人、伊波南哲の書いた本の中に、こんな一節がある。



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「人魚というのは、ザン(ジュゴン)のことですか」
私は案内役の島(新城島/八重山)の総代にきいてみた。

「いや、本当の人魚は別にいます」
と、総代は平気な顔でこたえた。

「本当の人魚を、見たことがあるんですか」

「あります。西表島の南風見(はいみ)の海岸の岩穴には、今でも本当の人魚が棲んでいます。」

「で、どんな格好をしているんですか」

「黒い髪をたれて、乳房があって、そっくり人間の女と同じです」

「ほう、どうしてそれを捕獲しないのですか」

「とんでもございません。人魚を捕らえたものは七代まで祟られるというから、誰も怖くて手をつけるものはいません」

「それは、本当の話ですか」

「本当ですとも。嘘だと思ったら南風見の海岸に行ってごらんなさい。薄暗い珊瑚礁の岩穴に、子どもを抱いてお乳を飲ましていますよ。私達が近づくと、ぎょろっと睨みつけるので、怖くてよりつけません。」

この対話のように、人魚とは儒艮(ジュゴン)なりという学説を裏切って、人魚は別にいるという話は、一体どこまでがほんとうであろうか。

(伊波南哲著「沖縄風土記」/未来社)より



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(2009.01.08掲載)


美ら島物語天然島人〜島を歩く、歴史を歩く「伝説の彼方に見えるもの〜人魚綺譚考」

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