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沖縄を伝える〜歴史〜南島詩人・平田大一 歴史探訪シリーズ「天然島人〜島を歩く、歴史を歩く」

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第12話/「羽衣伝説のふるさとを訪ねる〜羽衣と宇宙人の不思議な関係」
沖縄を伝える〜歴史〜

 



 2007年初演の「現代版組踊 燃ゆる首里城〜赫き城の詩」は那覇市の子ども達のために僕が演出、制作した新しい感性の舞台である。脚本家の「鍵山直子」女史によるポップでコミカルな内容は、子ども達から絶大な支持を受けた。


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  何がポップでコミカルかというと、現代っ娘でいじめられっこの主人公
「内間空(うちまそら)」という冴えない女子高校生が時を越えて「尚真王」
になったり、琉球王国を狙う(本当は首里王府が重宝している『龍の玉』を
狙っていた)敵として『宇宙人』が登場したり…とにかく!奇想天外、びっくり
箱をひっくり返したかのようなてんこ盛りのストーリーに加え、「月丸」こと
「内間空」を守護する七人の武術家達のカンフー映画さながらのスピード感
溢れる殺陣(たて)の展開にも、何故か会場から笑いがおこる。
  本当に不思議でお茶目な、歴史エンターテイメント作品として、ひとつの
世界観を醸し出していた。

 

 


 勿論、演じる本人たちは真面目。笑える内容の根底に流れる「主題(テーマ)」も極めて真剣である。ゆえに、気がつくと、笑いながらもいつしか感動して涙ぐむ…そんな舞台だった。

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  この舞台の中で特筆されるのは、物語の中核的存在として登場する
「宇宙人」のことである。
  「トビンス・ハニンス星」からやってきた「とびんす姫」と「はにんす王子」
の二人は姉弟宇宙人で、主人公「内間空」と並ぶ大事な役だった。   

 姉の「とびんす姫」は、銀河の星々を見てまわっている時に、偶然、立ち
寄った地球の中の「琉球」とよばれる島の魅力に感激し、感激の夢心地の
あまり空を飛ぶ道具「天の羽衣」を琉球の男性である「銘刈子(めかるし)」
に隠され、自分の星に帰れなくなる。やがて「銘刈子」と結婚、子も授かっ
たものの、ひょんなことから無くしていた「羽衣」が出てきてしまい、使命を
思い出した「とびんす姫」はやむにやまれず、愛する家族を残し自分の星に
帰るのである。

 


 これはご存知、国の重要無形文化財、琉球古典芸能、組踊「銘刈子(めかるし)」がベースとなった設定。組踊「銘刈子」ではこの母親である天女が空へと帰って行くシーンで幕となるのであるが、「燃ゆる首里城」ではこここそが物語の発端となっていくのである…。

                                   

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(2009.03.09掲載)


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