元来、舞台においての、ヒール(悪役)というものは、主役やヒロインに次いで人気が高い方ではあると確かに思う。でも実は、この僕が「大城賢勇」に悪役以外の、ただならぬ魅力について考え始めたのは最近のことだ。
というのも、ある本によれば彼を称して「妖術つかい…」または「神歌である『おもろ』も謡える不可思議な人物」などと記されていて、その実態は謎のまま…天とも通じている『豪腕の武将』、あるいは『神歌が謡える戦人』と想像しているうちに、どうやら僕が思い描いていた力任せの豪の者とは、少々印象が異なるようだ、と感じ始めたのである。
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