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沖縄を伝える〜自然〜海人写真家・古谷千佳子「沖縄の海と自然を伝える」




第3回/「サンゴパワーいただきっ!!!」
沖縄を伝える〜自然〜




「ん〜臭ってきた、におってきた!!!」
潮風の匂いにかすかに混じっているのは、サンゴの匂い。
 

 

 

 


命はぐくむサンゴの海。そのサンゴは動物なのです。彼女達の産卵シーンを見せて
いただきたい、、、と石垣島へやってきた。

満月の大潮に一斉産卵するサンゴ。中潮・最終日から撮影に入る予定でいたのだが、台風4号が過ぎ去るのを待って行く事に
急遽変更。

しかし、島へ入った日の新聞(5/20八重山毎日新聞)に『川平湾で、5/18サンゴが一斉産卵』の記事が載っていた。
また、今回お世話になった(株)CPファームも17日にサンゴの産卵を見ているとの報告が入っていたため、不安と期待を胸に秘め、船に乗り込んだのが、5月20日16時。

同じ石垣島といえど、潮の当たり方、水温等により、サンゴの産卵時期も微妙に異なるので、あちこち回りながら場所を決めた後、船のアンカーをおろし日が沈むのを待つ。今回ガイドしてくれたのは、CPファームの
社長で海人の請盛宏明氏だ。

ずっと潜り漁をやってきた彼が、サンゴの養殖事業に着手したのは1993年の事。
年々減っていく魚、そしてサンゴを見て、魚もサンゴも『捕るから育てるへ・・・』と思い、現在は『自然を傷つけずにより広く自然の素晴らしさを伝えること』を企業理念にアクアリウムのショップも経営している。

穏やかな波に揺られ、ほのかなサンゴの匂いに包まれながら、海、サンゴ、少年時代、、、いろんなお話しをお聞きした。
請盛さんにとって一番大切なのは、家族、子供達。あと2人を残し、子供達は学校を
卒業して街へ出て行って しまった。いつか、子供達がこの島に戻って来て「一緒に海で働きたい!」その時の海が豊かな海であります様にという願いを込めて操業しているのだ。

 


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19時30分頃から、潜る準備を始める。
漁でも使用している船には、水上から空気を供給する送気式の潜水道具
(フーカー)がついている。レギュレーターをくわえ、コンプレッサーから空気が
送られてくる「ホース式潜水」だから時間の制限が無い。しかし、サンゴの産
卵は、20時から22時くらいらしい。(種類によって産卵時間も異なる。)
請盛氏は、フーカーで、私は素潜りでついていくことにした。

 

 


周辺を探しまわったが、ここはもうサンゴの産卵が終わってしまったのか、まだ早いのか、、、、、どわ〜っ!!!と吹き出すような産卵シーンはお目にかかれなかったが、ポツン、ポツンとはにかむような産卵をあちらこちらで見ることが出来た。

よぅく見ると、わかりますが、プニョプニョでている白っぽい(半透明)ハルサメの短いようなものが『触手』。そこに見える「ピンクの丸いもの」これが『卵が20個くらい入ったカプセル(精子と卵子の入ったもの。バンドルと呼ばれる)』。
サンゴはこのカプセルを産み落とす。実際には産んだ後、落ちるのではなく、ゆっくりと水面に浮上し、はじけて受精するのだ。

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知らない人に、出産シーンを見られるのは、どんな気持ちなのかなぁ?
ごめんね、、、、。
あちらこちらの海で、こうやって命は生み出されている、、、、。人間も動物も、
みんな同じなんだな、ってパチパチはじける海の音を聞きながら感じた。
助産師さんは言いますよね。
『今日は大潮だから(出産する人が増えるから)忙しい』って。
また、神人オバァからも『昔は皆、大潮の時に産まれて来たのさぁ』と聞いた
ことがあります。。
自然な出産とは、人間に残された唯一の原始的な行為なのかしら?
潮の満ち引き、月の満ち欠けに影響されて自然が動いている。
人間も自然の一部なのだ。


 
 
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美ら島物語「沖縄の海と自然を伝える」3回「サンゴパワーいただきっ!!!」
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