そんな伊良部島・佐良浜のハーリーは、沖へと船を繰り出しての競漕だ。 港内でのハーリーが一般的なので、沖へ向かうハーリーを見るのは、実はここが初めて。広がった空間へサバニが走り去る姿を見るのはとても壮快!
競技のスタート、ゴールは港の出入り口。 乗組員はハーリー船を漕いで、移動し、観客や応援者は、防波堤を歩いて移動する。昔は、浜からスタートしたんだって。「目の前の海でも遊べたよ〜」って、 オバァ。
「ヨーイ、ドン!」の合図とともに、ピストルを鳴らす。
沖へ沖へと遠ざかり、折り返し地点で港に戻ってくる船。漕ぎ手の手の動きに合わせるようにお母さん達が太鼓を鳴らし歓声を上げる。
「漁に出ていくと、帰ってくるまで、心配でたまらない」 いつもはそんな女性達も今日は、おなかの底から笑い合っている。
海の恩恵にあずかりながら生きている人達は、海が一瞬で人の命を飲み込む脅威であり、人生が紙一重である事を日々感じながら生きているのであろう。 楽しむ時は、精一杯楽しむ! 島の大人は、まるで少年少女のように無邪気に笑い合っている。
美ら島物語|「沖縄の海と自然を伝える」|第7回「島々往来」