(時にはゴージャス)
「いただきま〜すっ!!!」
彩り鮮やかな沖縄の魚達が、器の上で泳ぎながら、私を手招きしてくれる。 あれは、沖縄の三大高級魚、アカジンミーバイ。隣に並ぶ、青い魚は、イラブチャー(ブダイ)は、サンゴをガリガリかじるからかな?サンゴの味がする。
ツマには、大根でなく、アオパパイヤだ。海ブドウに、スーナ(海藻)、シークヮーサーも盛りつけられている。
魚の臭みが全くしない、、、、上品な出汁を一気に飲み干してしまった。この魚は、タコを食うミーバイ「タククェーミーバイ」のうしお・ゆず仕立て。
皮のもちもち食感がたまらなくいい感じ、「シチュー」の煮付け。アダン(白)にオータニワタリ(緑)も添えられているぞ。
月桃の葉に乗せられている、尾っぽの長い、「ナガジューミーバイ」の唐揚げ、さっぱりした素朴な味、「クレー」(こしょうだい)の塩焼きと、薄紫色の四角いブロック、紅芋チーズ。こちらもさっぱりと食べやすい。
「リゾートホテルに家族旅行でいらっしゃった人達が、気軽に食べられるような、または都心のホテル慣れした人達の舌にも満足いただける、地元の食材(魚や野菜)を使った「和琉創作料理」を目指している。」と話すのは、軽井沢倶楽部ホテルの料理長・砂川氏。
それぞれの料理の説明を受けているのは、竹富島で五香屋という焼き物屋をやっている水野さんご夫婦と、今は産後でお休み中だけれど、来年の夏からのんびり再開予定のシュノーケル&エコツアー「くじらぐも」をやっている崎山さん親子。3人とも八重山にひかれて移り住んだ人達だ。
「Y太郎は、まだ、食べられないから、、、、」ママが吸収した栄養が、Yちゃんの身体になって行く。
「ふぇ〜ん」と時折おっぱいをせびるYちゃんの要望に応えた後、もくもくと口に運ぶのは「ナガジューミーバイ」。
「どれが一番すき?」
そんな質問はナンセンス。それぞれ魚のうまみを引き出した調理法に甲乙つけるなんて、できないのだ。
「、、、でもファーストインパクトは大きいから、最初に食べた「タククェーミーバイ」のうしお・ゆず仕立て、かな?」
小骨が多くて、身は食べやすくはないが、あっさりしていて、でも魚の味がしっかり出ている上品なスープ。
調理長がお話ししてくれた「女性向けに、油を控え、さっぱりしすぎない味付けを意識している」とは、こういう味なんだな。
竹富島の目の前の浅瀬の海では、魚介類を「捕る」というより「拾う」方が多いという水野さん。
「以前ウツボと追いかけっこしたよ(笑)」
海からいただいたものを乗せる「器」を作り続けている彼は「料理がおいしそうに見える器を作るには、自分を出し切っちゃいけない」と言う。
「ゴージャスな盛りつけで、島ざかなが出てくると、魚もよそ行きの顔になって、さらにおいしくなるね。」海人の船の横や、桟橋で食べる時、体中で感じる「潮風」の代わりに、器や雰囲気といった「目から飛び込む」エッセンス。舌はもちろん、目でも味わう訳だ。 |