美ら島物語
けいさい予定 サイトマップ

美ら島検索

沖縄を伝える〜自然〜海人写真家・古谷千佳子「沖縄の海と自然を伝える」
index
第2話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
第13話
第14話
第15話
第16話
第17話

第11回/海に還る水 〜宮古島・伊良部島〜

沖縄を伝える〜自然〜



(ダイビング)

宮古島といえば、地形派ダイバーの憧れのダイビングポイントがたくさんある
場所だ。アーチ、ドロップオフ、ケーブ、クレバスと、ダイナミックな地形から、
美しい砂地にサンゴ礁と楽しむことが出来る。特に、北風が吹く冬には、伊
良部島の島影に当たる「通り池」にいける確率が高い!

さすがに、子供をおぶったまま海に潜ることは出来ないので、海に行く間、
子供を預かってくれるサービスのある「伊良部島マリンズプロ」の冨谷さんに
ガイド、その他をお願いすることに。
ご夫妻でダイビングショップを経営している冨谷さんのお子さんは3人。一番
下の赤ちゃんが、うちのルークンと2週間違い。若くても子育て大先輩で安心
して預けられます。最近では、子連れダイバーも増え、お客さんのリクエスト
によっては、子供を船上で預かってくれる事も可能だとか。
しかし、うちのルークンは、まだ月齢が低いので、今回は陸でお留守番。


 

 

ところで「通り池」とは、何かって?

「通り池」は伊良部島を代表する観光スポットで、別々に存在する紺碧の2つの池が、海底で繋がっている沖縄県指定天然記念物。
ダイビングでは、外海から、洞窟をくぐり抜け、池の内側で水面休息することできるのですが、水深が30メートル程あるので、中性浮力をきちんととる等、ある程度のダイビングスキルが無いと潜ることが出来ないポイント、という事で、ますます憧れの場所なのかもしれません。

海人と「魚場」ばかり潜ってきた私にとって、いわゆる「ダイビング」は、十数年ぶり。ダイビングポイントのブリーフィングを冨谷にさんから受け、ちょっと学生に戻ったようなドキドキわくわく気分でバックエントリー!

「どぼん!」と後ろ向きで海に転がり降りると、体丸ごと、深い青に包まれる。
さすが!宮古ブルー!!!海中の浮遊物が少ないこの季節は透明度が高く、水が更に美しい。

photo

photo



洞窟の入り口、、、、すなわち、島の入り口に向かって前に進む。
大きな壁が立ちはだかると、冨谷さんが先に穴に入って行く。

目の前は真っ暗になり、呼吸や心臓等、自分の体から発せられる音以外
何も聞こえないのだけれど、不思議と恐怖心が無い。
「無」とも「有」ともいい知れぬ、不思議な感覚だ。

宮古島という場所は、とても不思議な所で、陸上に於いても、沖縄本島とも
ちょっと違う空気感が漂う。人によって感じ方はまちまちかもしれないが、
フワフワやビリビリ、、、、、不思議な感覚のスポットが多々ある。海の中にも
いろんな「気」が流れているように感じるのだが、ここはゼロに近いものを感
じた。

 

 


冨谷さんが、照らしたライトの光に導かれ進むと、ぼんやり、さっきとは違う「色」が見えてきた。ちょっと黄色がかった青、黄緑色?

ここは、海水と淡水の水質、温度差が作り出す「サーモクライン」と呼ばれる水の現象が起きる場所。この池が、海と繋がっているために潮の干満に連れて水面が上下し、また深度によって塩分濃度や水温に差があるために見られる神秘的な景観なのだ。



photo



このような奇抜な地形は、鍾乳洞が波によって浸食されては大きくなり、
天井が部分的に崩れたりして形成されたものらしい。
鍾乳洞は、雨水や地下水等の浸食でできる洞窟だから、その「水」がダイビ
ングしたものに「モヤモヤ」現象を見せてくれるのだ。

 

 


「石灰岩を通って、水と海水がここで出会うんだね。」

モヤモヤを掻き分けるように進み、ゆっくりと池の真ん中を目指して浮上すると、崖の上から、大勢の観光客が「あれは魚か〜?」等と指をさして話しているのが聞こえてきた。水の中から人が出てくるのはよっぽど珍しいらしく、写真を撮っている人も見えた。団体ツアーのお客さん達は、数分池を眺めると歩いて行ってしまったが、そこに残っていたのは、冨谷さんの奥様と、私のルークン。
ちょっと嬉しいサービスだ。


photo

photo

 
前ページへ  
次ページへ
(2009.02.19掲載)


美ら島物語「沖縄の海と自然を伝える」第11回「海に還る水 〜宮古島・伊良部島〜」

この記事に関するご意見・ご感想をこちらまでお寄せ下さい。
Copyright (c) 2001-2010 JTA All Rights Reserved