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沖縄を伝える〜自然〜海人写真家・古谷千佳子「沖縄の海と自然を伝える」
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第11回/海に還る水 〜宮古島・伊良部島〜



(探検隊)

「掘り起こせばステキなスポットが沢山ある。磨けば輝く神秘的な島だ!」と
語るのは、いらぶ探検隊長の近角敏通さんだ。

東京から伊良部島に移住して11年になる彼は、伊良部島でハーブベラ畑を
経営している。教員生活を19年やっていた彼は「今の島での生活の中にす
べてがある」と語っている。学校とは違う面白い所は、すべてを味わっていた
だけること。
頭だけでなく、五感、六感を使って感じることが出来るのが、なにより楽しいと。
自分の畑の物にしろ、島の自然にしろ、人間にしろ、個性と個性を出会わせて、
新しいものを生み出して行く面白さは、全く同じだという。

「私は、水と島人との関係、島と井戸との関係を知りたいのです。」
サンゴの島のスポンジに、天から降った雨がどのように吸い込まれ、使われて
きたのか、この目で見たい!
そうお願いすると「伊良部島は、始め(宮古島本島の)久松から14世紀頃(正
確な時代鑑定は今後の調査による)、海を渡ってやってきて、最初の集落の井
戸(牧ガー)を形成したんだ。」と教えてくれた。

 

 


雑木林の中、片手に鎌をもち、目の前のススキを刈り、道を切開き、前へ前へと進む事10分。うっそうと茂る草木の中に石積みが見えた。

「立派な作りだ〜」
牧ガー(井戸)という、この入り口から降りて行くウリガー(降り井戸)。水はもう、枯れてしまっているようだ。井戸に土が落ちないようにと、江戸時代の頃設計されたのであろうと推定されているそうで、これだけ立派なものは、宮古島本島にある国指定重要文化財「大和井」(ヤマトガー) と並ぶのではないか?と専門家が話すという。人工物が自然に取り込まれかけている様子が、なんとも美しく、個人的には(素人目ですが)自然に飲まれ込みかけているこちらの井戸の感じが好きです。


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さらに奥に10分ほど進むとザザーッと海鳴りが聞こえてきた。はやる気持ちを抑え、崖を降りると入り江が見えた。
「牧ブー(浜)だ!」

「きれいな砂浜〜!!!」
砂浜に降りるとふかふか〜!!!でも、振り返るとゴミだらけ〜っ!!!

近角さんら「いらぶ探検隊」は原野を探索、浜等の清掃をし、井戸跡を発見している。それでも、ちょっとこないとすぐにゴミだらけ。
中国語やらハングル文字やら、、、波に乗ってあちこちの島から旅してきたゴミ達でいっぱい。ゴミをささっと拾い集めると「僕の一番好きな場所へ」と、さらに奥へ進んで行く。

いたずら少年が、隠れ家を案内してくれるみたいに、ニマッと嬉しそうに笑って「さぁ!」と手招きしてくれたのは、、、

「じゃ〜ん!」明るい洞窟!

洞窟なのに明るくて、すがすがしい気が流れている。

波の音が、洞窟の壁をバウンドして砕け、ちょうどいい大きさになって私の心身に入ってくる。気持ちがいい。
胎内のような安らぎが感じられる所で、水と琉球石灰岩が作り出す不思議な空間。
きっと久松から海を渡っていた先人達も、井戸を中心に村を作り、共同生活する中で、この空間をゆっくり休む場所として使ったに違いない。
時代が変わっても「自然が与えてくれる気持ちよさ」って同じなんじゃないかと思うから、、、、。

その他、伊良部島には、竪穴式のアブ(洞穴)や海からしか入れない洞窟等、たくさんあるようだ。まだまだ見つけきれない宝も探し出したい!
伊良部島には、磨けば光る原石が沢山残っている!!!




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大きな海、自然の中にいると、人間の小ささと自然の驚異をまざまざと感じさ
せられる。大波一つで、私の命は、つぶされてしまう。人間が「ありんこ」をつ
ぶしてしまったのに気がつかないよりも、もっと小さな存在。でも大切な命。
地球にとっては、人間もありんこも植物もすべて同等で、大切な一つの細胞
なんだろうな、って事を自然の中に入ると感じずにはいられない。

古くから湧水を「生活の場」として利用してきた人々も、上水道の普及により
「湧水と人々」の接点、そして関心すらなくなってきています。
その一方で、湧水を利用したレジャー施設や水遊びをする子ども達も見かけま
す。
いらぶ探検隊のように、清掃しながら発掘調査を行ったり、あらたな湧水との
関わり方も時代とともに培って行く必要があるのではないか?

「昔の井戸」の話をオバァに持ち出すだけで、数時間ものコミュニケーションを
取る時間に変化したりもします。
「水は命の源」であり、水への感謝を忘れる事のないよう、、、、
そんな視点で、水の入り口と出口が近いこの島を探索したら、また違った世界
が開けてくるのではないでしょうか?

 
沖縄を伝える〜自然〜
 

【古谷千佳子最新情報】
●2009年4月15日から4月30日迄、京都安楽寺のギャラリー「花いろ」にて
  個展開催(開催期間中は古谷も長期滞在予定)。
  また、4月18日に安楽寺本堂にて、スライドトークショー開催。春の京都に
  是非遊びにきて下さい。詳しくは、古谷千佳子HPにてご確認下さい。  http://chikakofuruya.com/

 
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(2009.02.19掲載)


美ら島物語「沖縄の海と自然を伝える」第11回「海に還る水 〜宮古島・伊良部島〜」

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