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沖縄を伝える〜自然〜海人写真家・古谷千佳子「沖縄の海と自然を伝える」
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第12回/神の宿る鍾乳洞

沖縄を伝える〜自然〜

 


鍾乳洞までの移動手段は、潮が引いた時に、徒歩で行くか、シーカヤックか。今日は、シーカヤックで移動!
カヤックを一艘砂浜に降ろし、ずるずる引っ張って海に降ろす。
私は、写真をとりながら行きたいので、前に乗り込み、仲眞さんは後ろで、パドルを漕いでくれる。あ〜らくちん。

太平洋と東シナ海に面している宮古島最東端の岬は、隆起サンゴ礁の石灰岩から成り立つ。断崖で強風が吹き寄せるこの岩肌は、荒々しく、そこに風衝地特有の植物が必死に張り付いている姿が、とても健気だ。
よく目を凝らすと、潮が引いて現れた、岩肌が濡れている場所がある。
「あれは???」
「天然の湧き水があちこちから、湧き出て海に帰って行くのです。」
ポタポタ、ポタポタ、、、、。
今、こうしている間も、ずっと、水は循環し続けている、、、、。


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「ここからは、歩きましょう。」
シーカヤックを数十分走らせると、崖面に小さな穴が見えた。想像したより遥かに小さい入り口だ。

シーカヤックをアンカーで留め、そこから歩いて移動。洞窟の入り口で、仲眞さんは、塩を渡してくれた。
「ここは聖地です。お邪魔します、という謙虚な気持ちで入って行きましょう。」そういって、会釈をしてから、静かに進むと、、、入り口付近で急に深くなっている。でも、大丈夫、ライフジャケットをつけているので、身体が沈むことは無い。
「失礼します〜、、、、あっ!!!」
息をのんだ。


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直径4m以上もある通称「パンプキン」と呼ばれる鍾乳石が、ど〜んと構えている。
写真で見たことはあるけれども、そのパワーは、写真や言葉では伝えられない。
とても美しく、今まで見てきた「自然美」とは、またちょっと違うような気配。


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なんだろう、この圧力は、、、、。
「ここを登って行きます。」
仲眞さんの後について、まるで、人を受け入れる為に作られたようなステップ
に足をかけ、右足はここ、左足はここ、、、、と鍾乳石にしがみつき、がに股で
上がって行く。滝のように水が流れる大きな鍾乳石を「滑らないように、、、。
カメラで鍾乳石を傷つけないように、、、、」慎重に、流れる水を浴びながら上
流目指して登って行く。まるで川を遡上するサケの様に。
水は想像したよりも温かい。海水温と違い、ここを流れる地下水の温度は一定。
海水温の下がった今だからこそ、冷たく感じないんだろう。

 

 


パンプキンの上に到着すると、仲眞さんが真っ暗闇の世界にライトの明かりを入れてくれた。
「奥がこんなに広がっているんだ〜!!!」
段々畑のように連なるリムストーン(畦石)プール、大量の地下水が降り注ぐつらら石。流れた水の後に沿って成長する薄い膜状の鍾乳石(カーテン)、流れ石に、石柱。大自然が作り出す芸術の数々。
これらは、およそ100年で1センチにも満たないスピードで成長するという。
、、、ということは、この空間は、何万年?何百万年?
私が生まれて死ぬまでの間に、小指の爪程の長さにも成長しないの????

すごいッ!!!すごすぎるっ!!!

100年、、、1000年なんて、この大自然の時間からすると、一瞬の光の矢。瞬きするような時間でしか無いんだろう。

そして、私達は、この大自然の上に暮らし、生きている。


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美ら島物語「沖縄の海と自然を伝える」第12回「 神の宿る鍾乳洞 」

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