西表島で宿泊し、夕食のバーベキューを楽しんでいると、近くに住んでいる大学の研究機関のおじさんが「そこの川で釣ってきた」とクーラーボックスの中に入っている魚をドサッとくれた。
「あれっ?これって、海の魚?」
「サザナミトサカハギ」と「バラハタ」、立派な海の魚である。
海の魚は、海とマングローブの森を行き来しているという。
「とにかく川を潜らないと気がすまないっ!!!」
西表島の海を幾度か潜るうちに、どうして、ここのサンゴの海が豊かなのか、気になってたまらない上に、海の魚がここにやってくると聞いたからには、もう、潜らないではいられない。
この海を漁場としている石垣島在住の海人と西表周辺の海を潜った時「陸が元気だからさぁ」そう言っていた。陸で工事を始めると土砂等が海に流れ込み、海を炒めてしまう現実を、沖縄本島に住み、まざまざ見てきた。「じゃぁ、その土砂を食い止める干潟やマングローブの森があれば、海に流れ込む水はクリアな訳だ。」でも、潜っていつも感じるのは「水がクリア」なんかじゃない。ちょっと「濃厚』な感じなのだ。
それを自分の目で確かめたくて「川・遡上計画」を打ち立てた。
まずは、いきなり知らない海や川を一人で潜る訳に行かない。
西表島の友人から情報をいただき、森本さんというガイド歴20数年の大ベテランにお願いすることになった。
「どうしても、どうしても、川に潜りたいのです!!!海と森の繋がりを、肌で感じたい!(中略)・・・スケジュール的には・・・あまり時間が無くて、明日、どうにかなりませんか?」
「なにぃ〜?明日?明日は、夕方から用事があるから、早くに切り上げるよ。それでもいい?」
「も、もちろんですっ!!!」

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