【雲の下に島がある】
以前、海人から聞いた話。
海で島を探すときは、空を見る。空を見渡して雲を探すという。雲の下に島があるというのだ。
蒸発した海水は、島の上空に集まり、雲となって島の在処を教えてくれるのだ。
そして雲は島に雨をもたらし、森を育む。森に降る雨は川となり、マングローブ林を育みながら、海へと帰りサンゴ礁を育む・・・・この繋がりが今も残るのが西表島。
テレビ東京系列「ソロモン流」の収録のために、テレビクルーと共に西表島にやってきた。前編では海での収録の様子をお伝えしましたが、今回は「森」編です。
「森のガイド、といえば、森本さん!!!」
以前(「命の循環」@西表島 中編参照)、マングローブ林を抜けて流れる川を案内していただいた森本さんにガイドをお願いすることにした。
前の晩、宿泊先の「ココナッツビレッジ」から、森本さんに電話をする。
明日の打ち合わせを・・・と電話で済むところを、わざわざ宿まで出向いてくれた。とてもフットワークが軽く、人ときちんと向き合って下さる紳士である。
「今日はしっかり眠って、明日に体力を温存して下さい」と森本さん。
海の目の前のペンションでは、ザザザザ〜ッ・・・という波の音が心地良いBGMに。私はスヤスヤと熟睡できました。
しかし、東京からテレビの収録に来たスタッフの二人は、聞きなれない鳴き声のため、よく眠れなかったらしい。
「ケケケケ・・・」「ウケケケケ〜」「ガサッ、ガサッ」と西表島の夜は賑やかだ。とくに家を守ってくれる「ヤモリ」の泣き声は強烈。
「猿が俺らを狙っているんじゃないか?」とか、「カニが襲ってくる〜っ!!!」と夢にまで出てきてしまう程、恐怖だったようだ。(笑)
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