Web Attention Please 2009.11

特集「新垣カミ菓子店」

さて、今月のWebアテプリでは、沖縄で昔から愛されている“ちんすこう”を含めた琉球お菓子について、ウチナーンチュ出身の山内が取材しました♪

ちんすこうは沖縄のお土産としても大人気のスウィーツです☆チョコレートがかかっていたり、アイスクリームに入っていたりと、アレンジもされて更においしさUP!誰にでも愛されているお菓子です。しかし、沖縄がまだ琉球と呼ばれていた時代は、王家しか食べられなかった貴重なお菓子だったのです。

首里城の資料によると、1429年〜1879年の琉球王朝時代、さまざまな儀式の他、中国や薩摩の賓客をもてなす宴が行われ、首里城内には、宮廷料理とお菓子を作る料理座が設けられていました。そこで琉球お菓子は、宴や様々な儀式の供物に使用され発展していきました。王朝時代には、160種類ものお菓子があったと言われていますが、現在は一桁。ごくわずかの種類しか残っていないそうです。

今回は、約200年前の王朝時代から変わらない技法を、先祖代々受け継がれている“新垣(あらかき)カミ菓子店”をご紹介します☆

場所は、一言では難しい…ので、ご説明します。首里城近くの龍潭池(りゅうたんいけ)を右手に見て、しばらく進むと、右手に芸大、左手にファミリーマートが見えた所に信号があります。そこを左に曲がり、スージグヮー(狭い路地)を下って行くと、川が見えます。そこの右手にある、整地されていない砂利の駐車場の奥に、新垣カミ菓子店はあります。一見、民家の裏勝手口のような店構えですが、芸術的な看板が掲げられており、老舗の雰囲気漂うお店です☆

新垣カミ菓子店の“新垣カミ”とはここの菓子店を立ち上げた女性の名前。カミさんは、6人の子供を持つ母親である一方、お菓子作りの職人としても戦前、戦後も味を守り続け、その技法の伝授にも励んだ強くたくましい女性だったそうです。そのカミさんのDNAが受け継がれているここの菓子店は家族で営んでおり、とてもアットホーム!

「こんにちは〜」と戸を開け、中に入ると、焼き菓子のいい香りと共に、とっても笑顔が素敵なおばちゃんが迎えてくれました。この方が、カミさんのひ孫、七代目店主の伊波恵子さん。すぐに、「作っているところ見せてあげようね〜」と私を工場内に案内してくれました。

看板 資料館 菓子詰め作業 工場内の様子