ナビゲーション

地図から探す

島名から探す

検索

編集部挑戦 琉球在来種・幻の黒豚 あぐーを食べる!
気絶寸前。あぐー、その旨さに酔う夕べ。
文 高橋百合香 写真 美ら島編集部
「コレステロール値1/4、旨み成分2倍」のあぐー
肉は脂。
それが、私の持論であります。
ヒレ肉が好きな時代もありました。あっさりさっぱりの、しゃぶしゃぶは大好物と言っていいくらい、今でも好き。愛してます。

けれど! 「肉好き」として生まれたからには、肉の脂を喰わずして一体を何を喰うものぞ。脂喰わずして、真の肉好きと言うべからず。…それが私の信条でございます。

だって、そうじゃないですか? ヒレかつは確かに美味しい。だけど、ロースカツのあの旨味に比べたら、口に入れた時の幸せ度は天と地ほどの差。そして、脂身のないラフテーなんてラフテーにあらず。沖縄そばにのってる三枚肉が三枚肉じゃなくて、二枚肉(?)だったら、想像しただけでも寂しい…(そんなのイヤ〜!) そう、脂こそが「あぁ〜、今、私、肉を食べてる〜」という幸福感に、人を導く最重要部位だと思うのです。

脂を美味しく食べられる炭火のコンロ
多くの銘柄が並ぶ泡盛の棚
炭火焼と泡盛のお店「GeN」

そして、その「肉は脂」という思いに十二分に応えてくれるのが、あぐー。琉球在来種黒豚あぐーなのです。
実際に食した事のある誰もが言うことですが、あぐーの脂は豚特有のクセやくさみがほとんどありません。焼くとなんともいえず柔らかくなり、口の中でふわっと溶けていきます。後に残るのは、旨みと香り。「外来種の豚に比べ、コレステロール値が1/4にもかかわらず、旨み成分が2倍」というのも頷けます。

しかし、前章で述べた通り、あぐーの流通量はそう多くありません。生産コストが高い事や生育に時間がかかることなど、種々の事情で通常の流通経路に乗せにくいというのが現状なのです。
ですが、その「あぐー」を丸ごと、思う存分食べさせてくれるお店が、那覇市久茂地にあります。
何度か沖縄にいらした方は見覚えないかしら? 久茂地川沿いにはためく、「あぐー」と書かれた赤い幟を。
あの、幟はためくお店が「炭火焼と泡盛 GeN」。「あぐー」人気の仕掛け人とも言えるお店です。

花のように、ふわっと溶ける脂。その旨み。

今回、私達が頂いたのは「黒豚あぐーの盛合わせ」。1日20〜30食は出るという人気商品です。
肉の組み合わせは日によって異なるそうで、この日は「カルビ、豚足の輪切り、ソーセージ、肉でゆで卵を巻いたもの」でした。
別の日に、私はあぐーのつくねを食べた事もありますが、ひき肉に混ぜられた軟骨がコリコリとした歯ごたえで、こちらも美味。かなりお気に入りです。

なぜ、これ程バラエティーに富んだ食べ方が出来るかというと、「GeN」ではあぐーを丸ごと仕入れているから。オーナーの上江洲さんは、元々畜産業に携わっていた
方。あぐーの存在を知った時から、自分が店を出す時には絶対にあぐーを置こうと決めていたのだそう。
「時代に逆行して頑張っている人を見ると、応援したくなるんですよ。コストの高いあぐーを何とか世に出そうとしている、その心意気に打たれたんです」

「素材そのものが十分美味しいので、シンプルな料理法が一番」
との思いから、「GeN」ではあぐーを炭火で焼き、好みのタレをつけてお出しします。タレは石垣の塩、わさび、醤油、味噌、大根おろし、ニンニク、コーレーグース、
豆板醤とかなり豊富。目移りしますが、まずは塩とわさびで肉本来の旨味を味わい、それから味の濃いタレに移っていくのが良いと思います。
また、あぐーは脂が多いので、網の上に肉を載せすぎるのは要注意!です。色々と一気に食べたい気持ちはよくわかりますが、カルビなら4切れくらいにとどめておく のが良いでしょう。

「黒豚あぐーの盛り合せ」はお店の人気商品
直火焼きであぐーの焼けるのを待つ

はやる気持ちを抑え、肉の頃合を見ながら火を通す。やがて肉の表面にジワジワと脂が滲み出す頃には、なんとも香ばしい匂いが鼻をくすぐりはじめます。焦らないで待つ。これが、「あぐー」を最高に美味しく食べるための奥義かもしれません。
…とはいえ、何も10分や20分も待て、と言っているわけではありませんよ。
脂が強い肉ゆえ、焼きすぎると焦げちゃいますからね。
直火焼きを採用している「GeN」では、「気持ち早いかな?」というぐらいのタイミングで肉を引き上げても大丈夫。それくらい、直火焼というのは普通のコンロに比べて熱が伝わるのが早いそうです。

あぐーのカルビは絶品! カルビ、てびち、ソーセージ…。それぞれに個性があり、味わい深いのですが、私が特に好きだったのはカルビとソーセージでした。
ほど良く焼いたカルビに石垣の塩をふりかけ、引き締め役のワサビをつけて口に運ぶ。
舌のすみずみまで広がる脂。けれど、次の瞬間、脂はふわっと溶けて舌に残るのは旨みの記憶ばかり。
旨さと熱さで口の中は大変な事になりつつも、この脂の旨みを追いかけるように、もう1枚、あと1枚…とカルビを網の上に載せてしまい、気がつくと「カルビもう1皿!」と声を上げている私がいるのでした。

そして、ソーセージですがこれがまた凄かった。プリッとしていて、噛むと熱い肉汁が口の中に溢れ出します。
ウデとモモと背油と天然のスパイスを混ぜただけという、シンプルさ。ですが、それがかえってあぐーの旨みを引き出して、グー! かなりボリュームがあるのですが、ついつい2本も食べてしまいました(食べ過ぎですかね?)。

実は1年半前の移住以来、「GeN」には4回程足を運んでいるのですが、ソーセージは初体験。いやぁ、あんな旨さがあるんだから人生捨てたもんじゃないです。ちょっとグルメ評論家風に言うならば、「脂の旨みをダイレクトに味わうならカルビ。肉と脂の絶妙なハーモニーを楽しむならソーセージがオススメ」ってとこでしょうか。でも、皆さんはそんな事気にせず、バクバク食べてくださいね。「脂、脂」と書いてきましたが、あぐーの脂は胃にもたれないので、いくらでも食べられますから。

シンプルなソーセージの味わい
何度でも訪れたくなるのが、あぐーの魅力

幻の黒豚を味わうには、「GeN」まで!

それにしても、何と研究熱心なことでしょう。
「旨いものをより旨く食べてもらいたい。命を頂いている以上、それが私達の役目であり、責任だと思うんです」
というオーナーの言葉通り、試作に試作を重ねた結果が、この「黒豚あぐーの盛り合わせ」に集約されているのです。

わずか1時間ちょっとで、あっという間に皿を空にした私達。
見ると、向かいの同行者は眉間を押さえ「くぅ〜っ」と唸っています。
「どうしたんですか?」と聞くと、「旨すぎです。これは犯罪です」と一言。すっかりあぐーの虜になったようで、帰りに来週の予約を入れていました。…あぐー、恐るべし。


暑くなり、これからますます焼肉が恋しくなる季節。いつもと目先が変った、でも最高に旨い肉が食べたくなったら、迷わず「GeN」に電話を入れてください。そして、
あぐーを舌に乗せ、じっくりと味わってみてください。花のように広がる旨みと香りに、「肉は脂」。思わず、あなたもそう呟いているはずです。

炭火焼と泡盛 GeN

住所:沖縄県那覇市松尾2-8-19ドン・キホーテビル7F
(2015.5.1久茂地から移転しています)
電話:098-861-0429(予約をした方が確実です)
営業時間:11:30〜24:00

炭火焼と泡盛 GeN
アグーの軌跡へ トップへ
(2015.06.08更新)




美ら島物語美ら島情報沖縄本島琉球在来種・幻の黒豚 あぐーを食べる!

topへ戻る

当サイトは、日本トランスオーシャン航空(株)がお届けしています。
Copyright © 2001-2017 Japan Transocean Air. All rights reserved.

沖縄広域MAP

沖縄詳細MAPへ

閉じる

沖縄詳細MAP

  • 伊平屋島
  • 伊是名島
  • 伊江島
  • 粟国島
  • 久米島
  • 渡名喜島
  • 沖縄本島
  • 慶良間諸島
  • 北大東島
  • 南大東島
  • 石垣島
  • 小浜島
  • 鳩間島
  • 与那国島
  • 竹富島
  • 新城島
  • 黒島
  • 西表島
  • 波照間島
  • 伊良部島・下地島
  • 宮古島
  • 多良間島

沖縄広域MAPへ

閉じる

  • 粟国島
  • 新城島
  • 伊江島
  • 石垣島
  • 伊是名島
  • 伊平屋島
  • 伊良部島・下地島
  • 西表島
  • 沖縄本島
  • 小浜島
  • 北大東島
  • 慶良間諸島
  • 久米島
  • 黒島
  • 竹富島
  • 多良間島
  • 渡名喜島
  • 波照間島
  • 鳩間島
  • 南大東島
  • 宮古島
  • 与那国島
  • 奄美大島
  • 与論島

閉じる